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ジャクソン(ベイスターズ)
交流戦の全日程が終了し、ベイスターズは7勝11敗で12球団中、10位に終わりました。
セ・リーグで貯金をつくったチームがゼロと、例年にも増して極端な『パ高セ低』となった今年の交流戦ですが、その結果のおかげでセ・リーグの順位表を見ると、33勝32敗3分で貯金1ながら、首位の阪神と3.5ゲーム差の2位タイと悪くない位置につけています。
対戦カード別に見ると、北海道日本ハムと東北楽天に2勝1敗で勝ち越し、オリックス、埼玉西武、千葉ロッテに1勝2敗で負け越し。交流戦優勝の福岡ソフトバンクには3連敗を喫しています。
「横浜奪首」へ向けて勢いをつけた交流戦、とはいきませんでしたが、投打の各部門で最もいい成績を残したのは誰だったのか、調べてみました。
まずは投手部門。先発陣ではジャクソンの2勝(1敗)がトップで、東克樹、ケイ、バウアー、大貫晋一が1勝2敗でした。
2022年には交流戦3戦3勝と無双の投球を見せていたバウアーですが、今年も交流戦最初の登板となった日本ハム戦で1失点完投勝利をマークしましたが、最終戦のロッテ戦では2回途中7失点と炎上するなど、“交流戦男”の期待に応えることができませんでした。
ジャクソンは防御率でも、規定投球回数に達した投手では、チームトップの2.25を記録しています。奪三振数では、バウアーが22でチームトップ。これは12球団でも4位の数字です。
リリーフ陣では、伊勢大夢と堀岡隼人がチームトップの6試合に登板し、いずれも防御率0.00をマークしています。
伊勢がチームトップの4ホールドに対して、堀岡は勝ち負け、ホールドとも0と、勝敗としての貢献度は伊勢が上と言えるかもしれませんが、堀岡のようにビハインドの場面でも結果を残していけば、おのずと序列は上がってくるはずでしょう。
セーブ数は新守護神として定着しつつある入江大生がトップですが、2という数字はやや物足りないものと言えるかもしれません。入江はサヨナラ勝ちでの1勝もマークしていますが、チームとして4点以上リードしての完封勝ちが3試合あったというのが、この結果につながったようです。
野手部門で、規定打席数に到達したのは筒香嘉智のみで、打率.259とやや物足りない数字と言わざるを得ません。ただ、筒香は本塁打数でチームトップの5本塁打を放っており、12球団でも2位タイの好成績となっています。
打撃不振で5月初めには一軍登録を抹消された筒香ですが、指名打者制もある交流戦で往年の打撃が復活。出塁率と長打率を足したOPSは.992で、12球団トップの数字となっています。
打率で言えば、牧秀悟が.224、宮崎敏郎が.204、桑原将志にいたっては.151と、自慢の打線が機能しなかったことが数字で表れています。安打数を見ると、佐野恵太の17が最多ですが、規定打席数未満での打率.254は、シーズンの打率を大きく下回っています。
注目したいのが打点で、度会隆輝が打率.230、14安打ながら10打点をマーク。度会は得点圏打率でもチームトップの.389と、今季は開幕スタメンを逃した2年目の主軸候補が、パ・リーグ相手に勝負強さを発揮しました。
盗塁数は、今季ソフトバンクから移籍1年目の三森大貴が4でトップ。梶原昂希が3、桑原が2で続きますが、三森が打率.158、梶原も同.174で、2人揃って出塁率は2割ジャストと、持ち味の足を生かせない打撃成績でした。
今年も鬼門と言わざるを得なかった交流戦でしたが、野手では筒香、度会、投手では伊勢と投打で主軸クラスの選手が復調しており、再開するリーグ戦に向けて、好材料もありました。
オースティンの故障離脱が慢性的なものとなり、昨季途中入団からその長打力でインパクトを残したフォードの再獲得も検討されるなど、「横浜奪首」へ向けての戦いは、まだまだこれから、というところでしょうか。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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