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将来的にクローザーを目指すパドレスの松井
大記録へのカウントを「1つ」減らした。パドレスの松井裕樹投手(29)は6月19日のドジャース戦でメジャー移籍後、初セーブを挙げた。
「たまたまの展開ですけど、記録がつくのはうれしいです。去年はブローンセーブ(セーブ失敗)が1個あったので9回、そういう点差で上げてもらえるように今後も頑張っていきたい」
緊急登板だった。5−2の9回2死三塁でスアレスが大谷翔平(30)の背中に死球を当てた。9回1死でタティスが四球を受けた時点で、警告試合が審判団によって宣言されていたため、スアレスは退場処分になった。
「準備していなかったです」
松井は試合後、苦笑いでそう明かした。無理もない。クローザーが登板しているのだから、味方としては勝利試合を締めてくれると信じていた。
「準備はマウンドの上でしました。スアレスがいった時点で(試合は)終わったと思っているので、気持ちも持たずにいきました」
緊急事態に対応して、1四球を与えるが、ラッシングを空振り三振に仕留め、試合を締めた。奪ったアウトカウントは、わずか1つだったかもしれないが、チームの窮地を救う大きな仕事だった。
「点差とバッターと、アウトカウントを頭に入れてホームランだけダメなケースだったので、フォアボール、1、2個くらいはしょうがないかと思って、投げました」
練習中に丸ポーズをする松井
メジャー通算96試合目での初セーブは日米通算237セーブ目。名球会入りの250セーブまであと「13」とした。
「日本では236セーブだったですか?去年、1セーブもしていないので、忘れました」。松井はそういって笑った。
楽天時代に絶対的な守護神だった左腕もパドレスでは、僅差のビハインドや先発投手が早期降板した後の2番手など、その起用方法はさまざまだ。
松井自身が試合展開、前日までリリーフ投手の誰が投げ、どのくらいの球数を要し、誰が連投が可能なのかどうか。それらを把握して準備をする。
レベルアップを続け、いわゆる「勝利の方程式」に入ることが、松井の目標だ。そして、いつかはリードの最終回を任されるような実力をつける。そのマウンドをイメージしながら日々、成長を期している。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
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