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野球 コラム 2025年6月11日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、先発全員安打で大勝、6回コールドで初戦突破。全日本大学野球選手権 2回戦

野球好きコラム by 早稲田スポーツ新聞会
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先発した伊藤樹

6月9日(月)に開幕した全日本大学野球選手権。早稲田大学の初戦は東亜大学との対戦となった。早大は初回に先制を許し、4回に1点を失ったものの、4回に打者一巡の猛攻を見せ、一挙6得点を挙げるなど大量12得点を挙げ、6回コールド勝ち。危なげなく初戦を制し、準々決勝進出を決めた。

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初戦の先発は、エース・伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)。前週の優勝決定戦から中5日での登板となった伊藤樹だったが、この日は東京ドームのマウンドに苦しんだ。

先頭打者に安打を浴びて出塁を許すと、次打者への初球、左足のかかとがマウンドに引っ掛かりバランスを崩す。ボークを取られ、いきなり無死二塁のピンチを背負う。さらに完璧にモーションを盗まれて三盗を許すと、7球目を左前に運ばれ、先制点を許してしまう。

さらに、3番打者への3球目では再び転倒。暴投となり、二塁へと進塁された。しかし、3番、4番を連続三振に斬って取ると、5番打者を三ゴロに仕留め、何とかピンチを脱出。最少失点でしのぎ切り、悪い流れを断ち切った。

その裏、早めに得点を返したい早大は、尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)がレフトオーバーの打球を放つも走塁死。それでも渋谷泰生(スポ4=静岡)が四球を選び出塁すると、相手内野手陣の失策で小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)が出塁。この間に渋谷は三塁へと進塁した。

直後のけん制球が送球エラーとなり、渋谷が生還。すぐさま同点とする。続く2回の好機こそ生かせなかったものの、3回、2死から寺尾拳聖(人3=長野・佐久長聖)がフェンス上部に直撃する二塁打を放って出塁。

適時打を放った前田健副将

前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)もフェンス直撃の二塁打で続き、寺尾をホームに迎え入れた。さらに吉田瑞樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)にも適時打が生まれ、前田健副将が生還。着実に得点を積み重ね、リードを奪った。

援護点をもらった伊藤樹だったが、4回、先頭に死球を与えると、犠打と四球で1死一、二塁のピンチを招く。直後の打者に右前打を浴びて1点を失った伊藤樹だったが、5回には立ち直り、2三振を奪う。

この日の伊藤樹は、5回を投げて6奪三振3四死球2失点の投球内容。本来の投球とは程遠い出来だったが、先発として最低限の役割は果たしたと言えるだろう。

1点差に詰め寄られた早大は4回、1死から石郷岡大成(社4=東京・早実)が四球を選んで出塁すると、尾瀬の内野ゴロの間に二塁に進塁。2死二塁の好機を作る。すると、渋谷が中前へとはじき返し、1点を追加。

本塁打を放った小澤主将

さらに、小澤主将が右翼に特大の一発を放ち、点差を4点へと拡大する。走者がいなくなったものの、寺尾が四球を選び出塁すると、前田健副将は右前打で続き、吉田瑞副将も死球で出塁。2死満塁と、再び好機を迎えた。

この場面で打席には、指名打者として先発起用された徳丸快晴(スポ1=大阪桐蔭)。スーパールーキーが放った打球は、右翼線を破り、走者一掃の3点適時二塁打に。打者一巡の猛攻で一気に6点を奪い、試合の流れを決定付けた。

6回のマウンドには高橋煌稀(スポ2=宮城・仙台育英)が登板。この日最速149キロを記録した速球を軸に相手打者を押し切り、内野ゴロ3つで三者凡退に抑え込む。高校時代に続き、大学でも全国の舞台で躍動なるか、今後の登板にも期待がかかる。

7点リードで迎えた6回、先頭の前田健副将は、2球目をうまく捉えてフェンス直撃の二塁打を放つ。無死二塁と、絶好のチャンスを迎えた早大だったが、吉田瑞副将が放った痛烈な打球は遊撃手の正面を突き、1死とされると、徳丸も一ゴロに倒れ、2死とされてしまう。

試合を決定付けた渋谷

それでも、田村康介(商4=東京・早大学院)が二塁への内野安打を放ち、1点を追加すると、石郷岡、尾瀬が連続四球を選び、2死満塁に。渋谷が放った打球は左翼手の前にポトリと落ち、その間に田村、石郷岡が生還。10点差を付け、2回戦をコールド勝ちで突破した。

先発の伊藤樹はやや苦しんだものの、全体としては危なげなく初戦を勝利で飾った早大。準々決勝は、6月13日(金)に東海大学と対戦する。この日の序盤は、初戦と言うこともあってか、やや硬さが見られた早大。次戦こそ盤石の内容で勝利をつかみ、その先へと進みたい。

第74回 全日本大学野球選手権大会

【ハイライト】2回戦 早稲田大学 vs. 東亜大学

◆小澤周平主将、試合後コメント

――本塁打の打席を振り返って

前の2打席、ツーシーム系のボールを引っかけて凡退していたので、逆方向にちょっと意識を持っていました。高めに浮いた、多分変化球だと思うんですけど、それがうまくバットに乗ってくれたという感じですね。

――チームとしてはリーグ優勝から1週間経たずに全日本を迎えました

負けて終わりの状況なのは、もうリーグ戦の明治戦から変わらないことなので。練習からしっかり丁寧に、いつも通り普通にやれば大丈夫という言葉をかけながら、丁寧にやっていました。

――結果、6回コールドでの勝利になりましたが、この点ついては

イニング途中のミーティングでも、点差は気にせずに丁寧に1個1個やっていこうという話をしていたいたので、結果コールドにはなりましたけど、1つ1つ丁寧なプレーが積み重なった結果だと思います。

――次戦への意気込み

(対戦相手が決まる前)どっちのチームが来ても、良いピッチャー、良いバッターがいると思いますが、自分たちは自分たちのできることを丁寧にやっていけば大丈夫だと思うので、練習からしっかり丁寧にやっていきたいと思います。

文:林田怜空/写真:田島凜星(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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