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野球 コラム 2025年6月11日

【横浜好き】ベイスターズ、今シーズンの『交流戦男』は誰か?

野球好きコラム by 大久保泰伸
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筒香嘉智(ベイスターズ)

2カード連続勝ち越しと好スタートを切った日本生命セ・パ交流戦で、筒香嘉智が存在感を発揮しています。NPB復帰2年目となった今季の筒香は、3番・レフトで開幕スタメンに入りましたが、打率1割台と不振が続き、5月1日には出場登録を抹消されていました。

ファームでは本塁打こそありませんでしたが、6試合で打率.353、出塁率と長打率を足したOPSは.975と格の違いを見せ、指名打者(DH)もある交流戦が始まった6月3日に一軍に再登録。

交流戦初戦となった3日の東北楽天戦に6番・DHで先発出場すると、5打席で1安打、3四球でチームの勝利に貢献しました。4日も二塁打、相手失策、四球と4打席中3打席で出塁し、5日には先制のタイムリーなど2本の二塁打に申告敬遠と、この日も3度の出塁で3連戦の出塁率は.769と驚異的な数字を残しました。

打順が5番に上がった6日からの北海道日本ハムとの3連戦は、初戦こそ4打席凡退に終わりましたが、7日は4月17日以来となる2号本塁打など、今季初の3安打猛打賞。

8日も2試合連続弾となる先制の3号ソロ本塁打を放つなど、2カードが終わった交流戦で打率.421、2本塁打、4打点、OPSは1.507と、打線の核と呼ぶべき活躍を見せています(成績は6月8日終了時点)。

筒香のアメリカ移籍前の交流戦通算成績は、121試合で打率.270、18本塁打、54打点でしたが、渡米前の5年間のうち3年は、打率3割超(18年15試合、打率.378、16年18試合、打率.338、15年13試合、打率.317)と、交流戦を得意としていました。

特に今週対戦するオリックス戦は。2019年.333、17年.571、16年.500、14年.385(15、18年は出場なし)と高い打率をマークしています。昨季の交流戦は16試合で打率.207、3本塁打、11打点でしたが、オリックス戦は2試合で打率.333と相性の良さは継続しています。

逆に福岡ソフトバンクでは、渡米前の5年間で打率3割超を記録したのは、3試合で打率.556、2本塁打と爆発した2018年の1年だけでしたが、昨季は3試合で10打数4安打の打率.400をマークし、第3戦では藤井皓哉から3ラン本塁打を放っています。

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また、交流戦でもう1人、期待したいのが度会隆輝で、ルーキーイヤーの昨季は千葉ロッテ、埼玉西武の2カードのみでしたが、ロッテ戦は3試合で13打数6安打の打率.462、西武戦も3試合で13打数4安打の同.308、トータルでは26打数10安打の同.385、9打点をマークしています。

今季も7番で起用された楽天戦は3試合で打率.143でしたが、2番に上がった日本ハム戦では3試合で打率.417、1本塁打、4打点と調子を上げています。初戦に先制点となるタイムリー内野安打に安打、四球で4打席中3打席に出塁すると、第2戦は今季4号となる3ラン本塁打など3安打猛打賞と、2試合連続でマルチ安打を記録しています。

ここまでの2カードで外野陣はライトに度会、センターに桑原将志が固定され、楽天戦の最初の2試合は佐野恵太がレフト、第3戦とDHのないホームゲームでの日本ハム戦では筒香がレフトに入っています。

オースティンが右膝違和感で離脱した現状では、佐野のファースト起用が主となることが予想され、外野では梶原昂希や蝦名達夫などにもチャンスは増えそうで、楽天戦の第3戦ではDHで起用された松尾汐恩など、若手の躍動に期待したいところです。

かつては苦手としていた交流戦で、2023年以来となる2度目の優勝を果たすためにも、自慢の強力打線を活性化させる『交流戦男』の登場が待たれるところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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