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野球 コラム 2025年6月10日

【中日好き】先週の振り返りと今週の展望:雨のち晴れの交流戦、ベテラン・大島洋平が健在ぶりを示す

野球好きコラム by 加賀 一輝
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大島洋平(中日ドラゴンズ)

6月に入りセ・パ交流戦が開幕。毎年のことだが、普段見られないパ・リーグの選手や応援を目の当たりにして、新鮮な気持ちになる。

井上一樹監督率いる中日ドラゴンズは交流戦をどうスタートさせたのか。先週の振り返りと今週の展望を綴っていきたい。

◆先週は3連敗からの3連勝

まずは先週の振り返りから。週の前半は敵地で福岡ソフトバンク、後半は本拠地で千葉ロッテと戦った。

・6月3日(火):●0-4 福岡ソフトバンク
・6月4日(水):●2-8 福岡ソフトバンク
・6月5日(木):●4-8 福岡ソフトバンク

交流戦前最後のカード・巨人戦で勝ち越し。意気揚々と福岡に乗り込んだが、見事な返り討ちに遭った。

初戦は涌井秀章が序盤から小刻みに点を取られ、打線は9安打を放つも無得点。痛い走塁ミスもあった。

2戦目は三浦瑞樹が昨年まで所属していた古巣相手に先発。だが、気合が空回りしたのか2ランを2本浴びて降板。打線も相手先発・前田純の緩急を使った投球に翻弄されてしまった。

3戦目はドラフト1位・金丸夢斗が登板するも、ペースを掴む前に捕まり、自己ワーストの4失点。打線は終盤に反撃するのがやっとだった。ここまで同一カード3連敗がなかった中日だが、ついに喫してしまったのが週の前半だった。

・6月6日(金):◯3-2 千葉ロッテ
・6月7日(土):◯4X-3 千葉ロッテ
・6月8日(日):◯3-0 千葉ロッテ

本拠地で立て直しを図ったロッテ戦は3連勝。交流戦最初の週をなんとか5割で着地させた。初戦はジェイソン・ボスラーの適時打で2点を先制し、大野雄大が粘りながらも追いつかれる展開。6回裏、代打・ブライト健太の適時打が決勝点になった。

土曜の第2戦は先制するもすぐに逆転され、1-3のまま9回裏2アウトを迎える。敗色濃厚の中、この日スタメン出場の大島洋平が三遊間を破る安打で出塁。その後、代打・石川昂弥と、岡林勇希の適時打で追いつき、最後は田中幹也が満塁から押し出し四球をもぎ取り、サヨナラ勝ち。打線が意地を見せる1勝になった。

第3戦は終盤まで両軍無得点で進むが、7回に田中の犠飛で先制。続く8回にはボスラーのソロ本塁打とブライトの代打適時打で加点。投げては松葉貴大、清水達也、松山晋也が零封リレーを見せた。ちなみに松葉は7回の打席で左手甲に死球を受けるも、翌日の練習は問題なくこなしたそう。次週も日曜に先発してくれそうだ。

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◆ベテラン・大島洋平が健在ぶり示す

今週はベテラン・大島の働きについて書き残したい。通算2000安打を達成したバットマンも、昨季は自己ワーストの75試合出場。慣れない代打稼業が中心になったのもあってか、打率は.198に落ち込んだ。

今季も開幕からなかなか安打が出ず、5月13日のヤクルト戦(豊橋)にやっと初安打をマーク。6月7日のロッテ戦が今季3度目のスタメン出場だった。

この日の大島は最初の打席から動けていた。2回の第1打席でライトへ安打を放つと、4回の第2打席はレフトへ安打。いずれも盗塁をマークしている。1試合で複数盗塁決めるのは4年ぶりのことだ。

極め付けが前述の9回2死からの安打。昨年5月4日(神宮でのヤクルト戦)以来の猛打賞である。この後、石川昂の適時打で生還した大島は、紛れもなくサヨナラ劇を呼び込んだヒーローの1人である。

翌日もスタメン起用されると、1安打を記録。守備でも7回のピンチで相手走者を本塁封殺。攻守で勝利に貢献している。

どんなに若手が出てきても、使ってもらえれば結果を出す。今年の11月で不惑を迎える背番号「8」が健在ぶりをアピールする週末だった。

◆今週はビジター6連戦

今週の予定は以下の通り。交流戦2週目はビジターでの6連戦となる。

・6月10日(火)~12日(木):vs.東北楽天(山形・きらやかスタジアム、楽天モバイルパーク)
・6月13日(金)~15日(日):vs.埼玉西武(ベルーナドーム)

楽天との3連戦は火曜が山形、水・木は仙台での開催だ。現在、楽天はパ・リーグの5位で負け越しが5つ。同じく負け越し3つでリーグ5位の中日とほぼ同じ状況にある。

中日の先発はカイル・マラー、涌井、三浦が予定されている。マラーは来日初勝利を挙げた前回の再現を期待したい。古巣との対戦になる涌井、仙台で大学時代を過ごした三浦の奮闘も楽しみだ。

週末は西武との3連戦。昨季は大きく沈んだ西武だが、今季は西口文也新監督のもと、開幕から奮闘を続ける。直近こそ4連敗を喫しているものの、強力なピッチングスタッフと粘り強い打線で難しい戦いを強いられるかもしれない。中日の先発予定は金丸、高橋宏斗、松葉。金丸は5度目の先発で初勝利なるか。

文:加賀一輝

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

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