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6月3日(火)から日本生命セ・パ交流戦がスタートします。2000年代には3年連続で、12球団中最下位に終わるなど、ベイスターズにとって交流戦は「鬼門」と呼ぶべきものでした。
しかし、三浦大輔監督就任以降は、2023年に初優勝を記録するなど、むしろ得意な舞台となっています。今回は三浦政権下での4年間の交流戦を振り返り、投打で『交流戦男』を探ってみましょう。
◆2021年:交流戦3位(9勝6敗3分)→レギュラーシーズン6位
三浦監督1年目の2021年は9勝6敗3分で3位。埼玉西武に負け越し、東北楽天と1勝1敗1分でしたが、その他の4球団には勝ち越しています。
投手でもっとも活躍したのが濱口遥大で、3試合に先発して2勝0敗、防御率0.90。北海道日本ハム戦では完封勝利をマークしました。この年は今永昇太も3試合で防御率1.42(1勝)と、現在は他チームでプレーする先発左腕が活躍しました。
野手でもっとも活躍したのがオースティンで、16試合で打率.386、15打点。7本塁打は山田哲人、村上宗隆(いずれも東京ヤクルト)、岡本和真(巨人)と並ぶ最多タイでした。この年は、開幕からシーズン終了まで一度も勝率5割に達しなかった1年で、2015年以来となる最下位でシーズンを終えています。
◆2022年:交流戦6位(9勝9敗)→レギュラーシーズン2位
4位以下が9勝9敗で4チームが並んだ2022年は、レギュレーションにより6位。福岡ソフトバンク、楽天、日本ハムに勝ち越し、6カード全ての対戦成績が2勝1敗か1勝2敗で終わっています。
投手でもっとも活躍したのは今永(3試合2勝0敗、防御率0.86)でしたが、大貫晋一も3試合に先発して2勝1敗、防御率0.98と好成績を残しています。リリーフではエスコバーが9試合で防御率0,00をマークし、山崎康晃が8試合に登板して失点は1試合のみで5セーブを記録しています。
野手でもっとも活躍したのは佐野恵太で、全18試合に出場して打率.333、4本塁打、13打点。規定打席に達した選手では関根大気も打率.298を記録しています。この年も前半戦は借金生活が続いていましたが、8月以降に盛り返し、最終的には貯金5でレギュラーシーズンを2位で終えています。
◆2023年:交流戦優勝(11勝7敗)→レギュラーシーズン3位
2023年は11勝7敗で4チームが並びましたが、得失点率の差でベイスターズが初優勝を飾っています。ソフトバンクに1勝2敗で負け越した以外は、5カード全てに2勝1敗で勝ち越しました。
個人成績では、牧秀悟が全18試合で打率.380、2本塁打、13打点。安打数(27)と二塁打数(8)はトップで、優秀選手賞に選出されています。
投手でもっとも活躍したのがバウアーで、3試合に先発して3勝、防御率1.50。31奪三振は12球団トップの数字でした。交流戦初優勝でシーズンでも頂点が期待されましたが、夏場に圧倒的な強さを見せた阪神に独走を許し、2位の広島とは0.5ゲーム差、貯金8の3位に終わりました。
◆2024年:交流戦3位(11勝7敗)→レギュラーシーズン3位(日本シリーズ優勝)
昨季も優勝に手の届く位置にいましたが、11勝7敗で3位に終わっています。優勝した楽天と2位のソフトバンク、5位のオリックスに1勝2敗で負け越しましたが、千葉ロッテと西武に3連勝して貯金をつくりました。
投手でもっとも活躍したのがケイで、3試合に先発して2勝0敗、防御率1.45。楽天戦では雨天コールドゲームながら、来日初完投勝利を挙げています。
野手でもっとも活躍したのはオースティンで、全18試合に出場して打率.338、13打点。5本塁打は12球団トップの数字でした。
昨季は7月中旬から9連敗を喫するなど、貯金5が最高でシーズン3位に終わりましたが、広島の歴史的失速もあり3位に滑り込むと、ポストシーズンでは怒涛の快進撃で1998年以来となる日本シリーズ制覇を果たしました。
こうして見ると、三浦政権下では交流戦とシーズンの成績は直結しないようですが、4年間で勝率6割以上が3年で負け越しなしと、貯金が計算できるものとなっています。
個人成績を見ると、投手ではバウアー、ケイ、野手もオースティンと外国人選手の活躍が目立っており、今季もカギを握る存在になりそうです。今年こそ交流戦&レギュラーシーズンのW優勝に期待したいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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