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野球 コラム 2025年5月13日

【広島好き】斉藤優汰がプロ初登板。そこで平成以降の主な高卒ドラ1投手を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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斉藤優汰(カープ)

5月2日の中日戦で斉藤優汰がプロ初登板を果たしました。苫小牧中央高校から2022年ドラフト1位で入団した右腕は、4番手として9回に登板し、振り逃げを含む2三振を奪うなど、1イニング無失点と上々のデビューを飾りました。

将来のエースに期待される本格派右腕は、高卒3年目での一軍デビューとなりましたが、過去の高卒ドラフト1位投手はどんなデビュー戦だったのでしょうか。平成以降の主な高卒ドラ1投手を調べてみました。

J SPORTS STADIUM2025

  • 広島 vs. 巨人

    5月13日(火)~15日(木)午後5:55 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

1995年に市立銚子高校から入団した長谷川昌幸は、プロ2年目の1997年8月10日の阪神戦に先発としてデビュー。7回2/3を投げて被安打7、6奪三振、2四球で自責点5の内容でしたが、14安打10得点と打線の援護に恵まれてプロ初登板初先発初勝利を記録しています。

その後は先発、リリーフとして2002年には13勝をマークするなど、プロ14年間の通算成績は209試合登板で42勝61敗9ホールド、防御率4.44をマークしました。

1999年入団の河内貴哉は、甲子園未出場の選手では江夏豊氏(阪神、広島など)以来、33年ぶりとなる1位競合(大阪近鉄、中日も指名)となりました。

ルーキーイヤーから一軍に昇格した大型左腕のプロ初登板は、2000年5月3日のヤクルト戦で、先発して5回を投げて被安打6、1奪三振、1四球、自責点2の投球で勝ち投手の権利を得ましたが、後を継いだ同じ高卒ルーキーの苫米地鉄人がリードを守れず、勝敗なしとなりました。

プロ初勝利は同年5月30日の巨人戦で、2004年には自己最多の8勝をマークしましたが、その後は故障に苦しみ、一時は育成契約に降格。2012年にリリーフとして2904日ぶりに一軍で勝利投手となり、翌2005年には開幕から21試合連続無失点と復活を果たしました。プロ11年間の通算成績は166試合登板で10勝28敗23ホールド、防御率5.06となっています。

2001年に浦和学院高校から入団した大竹寛のプロ初登板は、2年目の2003年9月26日の横浜戦。先発して1回被安打5、1奪三振、1四球、5失点で負け投手となっています。

プロ初勝利は同年10月23日の巨人戦で、以後はカープでの11年間で2ケタ勝利を四度記録するなど、エース格として活躍し、2014年にFA権を行使して巨人に移籍。通算成績は376試合登板で102勝101敗17セーブ、26ホールド、防御率3.77でプロ19年間の現役生活を終えています。

J SPORTS 放送情報

2006年の高校生ドラフトで入団した前田健太のプロ初登板は、2年目の08年4月5日の横浜戦。先発して5回を投げて被安打5、1奪三振、3四球、3失点で勝敗は付いていません。

プロ初勝利は同年6月18日の北海道日本ハム戦で、2010年には15勝8敗、防御率2.21で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手3冠に沢村賞も獲得。NPBの8年間で最多勝2回、最優秀防御率3回、最多奪三振2回、沢村賞2回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞5回と、球界を代表するエースになりました。

2015年までのNPB通算成績は218試合登板で97勝67敗、防御率2.39で、2016年にポスティングシステムでMLBドジャースに移籍。MLBでは3球団に所属し、昨季まで通算219試合登板で68勝56敗6セーブ、9ホールド、防御率4.17を記録しましたが、今季は7試合登板で勝ち負けなしの防御率7.88と振るわず、5月7日にタイガースから自由契約となり、今後の去就が注目されています。

2009年入団の今村猛は、高卒1年目から一軍昇格を果たし、2010年8月18日の東京ヤクルト戦に先発。2回被安打4で奪三振はなく、2四球で5失点を喫して敗戦投手となっています。

プロ初勝利は2年目の2011年4月16日の巨人戦で、リリーフとして3回1/3を投げて無失点で勝ち投手となりました。2012年には自己最多の69試合に登板し、チームがリーグ3連覇を果たした時期には、2年連続で60試合以上登板、2018年も43試合登板とブルペンを支える活躍を見せました。

平成以降では他に山根雅仁(1993年)、横松寿一(2000年)佐藤剛士(2004年)が高卒ドラ1投手ですが、いずれも一軍では未勝利に終わっています。2010年以降では唯一の高卒ドラ1投手である斉藤には、いかなる未来が待っているのか。注目しましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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