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野球 コラム 2025年3月28日

松井裕樹、AIが予測する2025年シーズン成績:登板機会は減り成績は悪化の予測も、経験値の上乗せに期待

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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松井裕樹(パドレス)

昨シーズンに続き、今シーズンも『Opta』のAIによる成績予測を掲載する。第8回は松井裕樹パドレス)だ。

2025年最初の登板は開幕戦のブレーブス戦。4回2死1・3塁から3番手で登板。自身のメジャー最長タイとなる1回2/3を投げ、無安打無失点2奪三振で、5人をピシャリと抑えた。

歴史的にも稀少な日本人リリーバー左腕として、メジャー挑戦2年目を迎える松井裕樹の2025年シーズンは、1シーズンの経験値を上乗せしているだけに、昨年に輪を増して興味深いものとなりそうだが、AIの予測する左腕の今シーズンを確認する前に、まずは昨季の成績を簡単に振り返っておこう

登板64 先発0 投球回62.2
防御率3.73 勝利4 敗戦2 セーブ0 奪三振69
与四球27 与死球0 自責点26 失点27 被安打46 被本塁打8
奪三振率9.91 与四球率3.88 被本塁打率1.15 被打率.204
BABIP.248 FIP3.92 WHIP1.16

ザックリとした評価にはなるが、1シーズンを通した成績としては、及第点と言えるだろう。登板64試合はチーム2位の数字であり、62回2/3は救援投手ではチーム3位となる。与四球率の高さ(3.88)は気になるところだが、被打率は.204と低く、それに伴いWHIPも1.16とまずまずの数字となっている。

最大の懸念点は、こうしたシーズン成績に現れない特定期間の成績で、松井の場合、シーズン終盤にかけてパフォーマンスを落とし(9月の月間防御率は9.00)、プレーオフ争いが佳境に入る、9月からポストシーズンにかけての重要局面で出番が激減したのは気掛かりである。

ただし、このオフにタナー・スコットがドジャースへ移籍したことで、今季の松井は左のリリーバーとして貴重な戦力になるため、再びマイク・シルト監督の信頼を勝ち取ることができれば、昨季より出番が増えてもおかしくない状況にはある。

では、そんな松井のメジャー2年目をAIはどう見ているのだろうか。

登板53.40 先発0 投球回56.02
防御率4.10 勝利2.34 敗戦2.23 セーブ0.71 奪三振64.37
与四球25.43 与死球1.84 自責点25.55 失点27.98被安打44.73 被本塁打6.99
奪三振率10.34 与四球率4.09 被本塁打率1.12 被打率.214
BABIP.290 FIP4.04 WHIP1.25

AIは、スコットの移籍が松井の出番増に繋がるかもしれないという話に説得力を感じなかったようで、今季の松井は昨季に比べ、10試合以上登板機会が減少すると予測している。また、登板に対して投球回が多くなっており、AIは今季の松井は出番を減らしつつ、回またぎは増えると見ているようだ。

成績に目を転じると、奪三振率以外の主なスタッツは軒並み悪化しており、恐らくこの辺が出番減少の根拠となっているのだろう。早い話、AIにとって松井のルーキーイヤーは「出来過ぎ」だったのである。思い返してみれば、AIは昨春、松井のメジャー1年目の防御率を4.39と予測しており、このとき松井に対してかけたバイアスを捨てきれずにいるのかもしれない。

ちなみに、データサイト『FanGraphs』の採用する『Steamer』予測では、登板こそ58試合に減少し、被打率とWHIPはやや悪化するも、防御率3.51、奪三振率10.43、与四球率3,79と、パフォーマンスはややスケールアップする数字を打ち出している。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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