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野球 コラム 2025年3月27日

大谷翔平、AIが予測する2025年シーズン成績:惜しくも『40-40』&『2桁勝利』に届かず

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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大谷翔平(ドジャース)打撃成績の予測

昨シーズンに続き、今シーズンも『Opta』のAIによる成績予測を掲載する。第6回は大谷翔平ドジャース)だ。

大谷翔平のシーズンは毎年歴史的である。こと2021年以降の4シーズンに限定すると、これは誇張でもなんでもない。それだけに、大谷のシーズン成績を予測するという行為自体、なんだか畏れ多いことのような気がする。

これについて、忖度フリーということになっているAIとしても内心、「さすがに荷が重い」と思っているかもしれないが、平静を装い、歴史的なスター選手に対してもドライな数字を弾き出すのである。

というわけで、AIが予測する打者・大谷の2025年シーズン予測を開陳する前に、大谷が打者に専念して『50-50』クラブを設立した昨季の打撃成績を振り返っておこう。

731打席 636打数 197安打 411塁打
98単打 38二塁打 7三塁打 54本塁打
197得点 130打点 59盗塁 81四球 162三振 6死球
打率.310/出塁率.390/長打率.646 OPS 1.036

もはや、この数字を前にして御託を並べる必要はあるまい。では、2025年は二刀流復帰が見込まれるなか、打者としての大谷は果たしてどのような結果を残すのか?AIが出した答えは次の通りである。

655.62打席 563.79打数 151.84安打 301.15塁打
81.758単打 28.49二塁打 4.52三塁打 37.26本塁打
114.46得点 103.17打点 42盗塁 82.98四球 160.20三振 4.78死球
打率.269/出塁率.365/長打率.534 OPS .900

まず注目すべきは、打席と打数の減少で、昨季の大谷が残した数字は、シーズン途中からリードオフにコンバートされた上でのものであり、シーズン開幕から1番打者に固定されると仮定すると、今季は増えて然るべきなのである。

シーズン途中で打順が変わる、あるいは、投手としての負担を軽減するため、昨季より休む試合が増えると仮定すると、このAI予測の数字も信憑性を帯びてくるが、いずれにしろ興味深い予測ではある。

次にパフォーマンスに関する数字だが、これはやはり投手としての負担を加味したものだろう。数字的には、史上初めて投手と打者の両方で規定に達した2022年の打撃成績が近い。

ただ、盗塁は思いのほか減少しておらず、あと少しで40-40達成という予測になっている。これだったら、折角なのだから、「40-40プラス2桁勝利」くらいの派手な予測にすれば良いものをと思うのだが、敢えて手堅く当てに行くのがAIのAIたる所以である。

大谷翔平(ドジャース)投手成績の予測

では、2桁勝利という言葉が出たところで、AIが予測する投手・大谷の2025年シーズンを見てみよう。

登板20.40 先発20.40 投球回118.29
防御率3.67 勝利8.49 敗戦5.34 奪三振134.12
与四球42.97 与死球3.27 自責点48.28 失点53.52
被安打93.51 被本塁打13.72 奪三振率10.20
与四球率3.27 被本塁打率1.04 被打率.213
BABIP.289 FIP3.67 WHIP1.15

先発登板20試合ということは、シーズン終盤に投手として負傷者リスト入りしないことを前提とすると、AIは大谷が5月中旬から下旬あたりに投手として復帰することを想定しているのだろう。

防御率3.67は、ケガの影響で散々だった短縮シーズンの2020年を除くとキャリアワーストであり、復帰初年度からサイ・ヤング賞級のパフォーマンスが見せられるほどメジャーのマウンドは甘くない、と言うのがAIの見立てのようだ。

それ以外の数字も、大谷の水準からすると総じて低めであり、勝利数もやはりと言うべきか、惜しくも2桁に届かない予測になっている。

ちなみに、データサイト『FanGraphs』の採用する『Steamer』予測でも21試合の先発登板で9勝6敗、防御率3.49とAI予測に近い数字となっており、「40-40プラス2桁勝利」と言うのは高望みのようだ。

参考までに記しておくと、大谷が投手として再復帰し、二刀流選手として1シーズンをプレーした2021年の投手成績は以下の通り。

登板23 先発23 投球回130.1
防御率3.18 勝利9 敗戦2 奪三振156
与四球44 与死球10 自責点46 失点48
被安打98 被本塁打15 奪三振率10.77
与四球率3.04 被本塁打率1.04 被打率.207
BABIP.271 FIP3.52 WHIP1.09

この成績をベースに、あれこれアルゴリズムを用いて色付けすると、今回AIが示した数字に落ち着きそうな感じもするが、気のせいだろうか。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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