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佐々木朗希(ドジャース)
佐々木朗希の実戦デビューに対し、早くも『MLB.com』がそのスプリットのエグさに反応している。
同サイトは現地5日付で「ササキのスプリットは、なぜMLBの次なる偉大な投球となるのか」と題した記事を掲載。その冒頭で「ロウキ・ササキのスプリットが登場したが、これは我々の想像よりもえげつないかもしれない」と前置き。
その上で、「ササキは火曜夜、ドジャースのスプリングトレーニングでのデビュー戦で、全てにおいて素晴らしい投球を見せたが、その主役はスプリットだった」と右腕のデビューを振り返った。
記事を投稿したデビッド・アドラー記者は、佐々木のスプリットについて、山本由伸と大谷翔平のそれと比較して「ユニーク」と表現し、「基本的に打てない」とした。
「レッズはササキのスプリットに対し、8スイング中7スイングで空振り」し、「ボールに触れた1スイングも凡フライ」で、「ササキは5奪三振のうちの4三振をスプリットで奪った」と、この日、佐々木が投じたスプリットの結果を要約。
さらに、「ササキのスプリットはエグい。かなりエグい」とし、「スタットキャストのデータが示したその理由は次の3点」と続け、その「エグさ」の理由を説明している。
同記者は、まず佐々木が投じるスプリットの回転数の低さに着目。記事では「昨季、メジャーリーグにおけるスプリットの平均回転数は1,302 rpmだった」が、「佐々木が火曜に投げたスプリットの回転数はなんと519 rpmだった」とした。
「彼が4三振を奪ったスプリットの回転数はそれぞれ、570 rpm、542 rpm、403 rpm、584 rpmだった」とした上で、「これはほとんどナックルボールである」と論じた。
ちなみに記事によると、スタットキャスト導入後の記録では、1試合で投じられたスプリットの平均回転数として(最低18投球)、佐々木の519 rpmは史上最も低かったとのこと。
アドラー記者のこの事実について、「実際のところ、現在の回転数では、これは今日のメジャーリーグで最も回転数の低いスプリットとなる。2024年の投球でササキのスプリットより回転数が低かったのは、マット・ウォルドロンのナックルボールのみだった」としている。
第2の理由として、アドラー記者は「とんでもない落差」について言及。同記者は「垂直方向全体の動きに関していうと、火曜のササキのスプリットの落差は平均43インチ(109cm)だった」と振り返った。
「これはスプリットとしてはかなりの落差だ」とした上で、「実際、これは昨季のメジャーリーグのどのスプリットよりも落差が大きく、昨季はアストロズのリリーバー、テイラー・スコットと、メッツのタイラー・メギルの投じた『アメリカンスポーク』の落差の41インチが最大だった」と指摘。
「ササキのスプリットの変化は、すでにエリートレベルだ」と評している。そして、3つ目の理由として記事では、「水平方向の両側に変化する」点に注目した。
記事では「ほぼ、全てのオフスピードの球種、つまりスプリット、フォークボール、チェンジアップ、スクリューボールは投手の腕側へ変化するのだが、ササキのスプリットは両方向へ変化する」とした。
「スプリットの多くは彼の腕側へ変化したが、時折、彼のスプリットは彼のグローブ側へカットしたのである」と、その特異な変化について言及。
アドラー記者は、佐々木はこの水平方向の変化が異なる2種類のスプリットを、打者の左右で投げ分けていると分析した。
「ササキは左打者に対して、カットするスプリットを投げているようで、レッズの左打者に投じたスプリットの半数は、最大6インチ(15.2cm)変化した彼のグローブ側へ落ちるスプリットで、左打者からの2三振をこのスプリットで奪っている」。
「一方で、右打者には『通常の』スプリットをより多く投げており、レッズの右打者に対して投じた10球のスプリットのうち、8球は腕側へ落ちる変化をしていた」と、その用途について説明した。
記事ではこの佐々木のスプリットを「非常に稀」であり、「どちらの方向にも曲がる可能性があるため、予測不可能」と論じた。
そして、「ササキのスプリットはWBC当時、地球上で最もエグい投球の1つに見えたが、春季ゲーム1試合を終えた時点で、それに変わりはないようだ。これは次なるMLB最高の投球になりそうだ」とまとめている。
J SPORTS 編集部
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