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侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2023
【ハイライト動画】練習試合 日本代表 vs. 広島|カープの若手が躍動
さらに高卒ルーキーの内田湘大も途中からサードの守備に入り、8回の打席ではセンターへの二塁打と、非凡な打撃を披露しています。3、4番を任された林晃汰、末包昇大は、ともに4打席ノーヒットと残念な結果に終わりましたが、西川龍馬のFA移籍が確定的になった外野陣でプロ1、2年目の若い左打者2人が頼もしい姿を見せてくれました。
投手陣は先発した黒原拓未から斉藤優汰、小林樹斗、益田武尚、河野佳の5投手が登板しましたが、もっとも光る活躍を見せたのがドラ1ルーキーの斉藤でした。4回から2番手として登板した右腕は、最速152キロのストレートを武器に森下翔太(阪神)、牧秀悟(DeNA)、チームメイトである小園のクリーンアップ相手に全球直球勝負で三者凡退。
続く5回は死球と四球で2死1、2塁と得点圏に走者を進めましたが、佐藤輝明(阪神)を空振り三振に打ち取り、2イニング37球を投げて無安打無失点と大器の片鱗を見せました。
5投手のうち、無失点だったのは斉藤と9回に登板した河野の2人だけで、先発の黒原は2回にチームでは恋女房の坂倉にタイムリーを打たれて3回被安打4、1失点。3番手の小林は森下に本塁打を打たれるなど、2イニングで6安打の集中打を浴びて4失点、4番手の益田も森下にタイムリーを打たれて1回1失点と、シーズン中の『天敵』に、またもやられる結果となってしまいました。
試合は3-6で敗れてしまいましたが、試合後の新井監督は「いいものをたくさん見せてくれた」と、投打で躍動した若手選手に満足した様子でした。練習試合とは言え、貴重な経験を積んだ若手のホープたちが、遠くない将来に相手方の白黒のストライプのユニフォームを袖を通している姿を期待したいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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