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菊池雄星(ブルージェイズ)
このところ、先発ローテーションのなかでも1・2を争う安定感を発揮している左腕が再び見事なパフォーマンスを披露するも、打線の援護が全くないなか、不運な黒星を喫した。
ブルージェイズの菊池雄星は現地8月8日(日本時間9日)、敵地プログレッシブフィールドでのガーディアンズ戦に先発登板すると、7回3安打1失点、6奪三振1四球と出色の投球でクオリティスタートを達成するも、試合は打線の沈黙したブルージェイズが0-1で惜敗し、左腕によるMLBキャリア初の2桁白星は次戦以降へお預けとなった
◆試合結果 ブルージェイズ|0 0 0 0 0 0 0 0 0|0 ガーディアンズ|0 1 0 0 0 0 0 0 X|1
現地ニュースサイト『スポーツ・ネット』は試合後、「キクチによる珠玉の投球はガーディアンズがブルージェイズを完封したことで無駄になる」と題した記事を掲載。
その冒頭で「ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は火曜の試合前に、ガーディアンズに対し、先発のユウセイ・キクチにどこまで投げて欲しいかと聞かれると、『このところの感じで投げてくれれば、我々にとって間違いなく、多くのイニングとなるだろう』と答えた」と前置き。
その上で、「これを予告と呼ぶか、展開の暗示と呼ぶかはともかく、肝心なことはキクチがその数時間に自身のパフォーマンスで、彼の監督を予知能力者か何かのように見せたことだ」と、この日の快投を表現した。
同様に現地紙『トロント・スター』も同日付で電子版に「ブルージェイズがガーディアンズとの敗戦で、ユウセイ・キクチによる珠玉の先発を無駄にする」と題した記事を掲載し、記事の小見出しを「マスタークラス(最高クラスの投球)」とした上で、この日の左腕の投球について、「5試合連続で傑出した先発登板を見せたキクチは、7回1失点で3安打しか許さなかった」と振り返った。
さらに記事では、「彼はこの試合で、何度かずば抜けた身体能力の高さも見せており、(3回には)一塁ゴロをさばいたブラディミール・ゲレーロJr.のトスをベースカバーに入りながらストライドを乱さないようにするため素手で掴み、俊足のスティーブン・クワンを打ち取った」と、菊池によるフィールディングでの好プレーに焦点を当てた。
そして、「直近5試合で、キクチは極めて低い防御率1.24をマークしているが、打線の援護に乏しく、その間の勝ち星は2勝に留まっている」と、このところの好調ぶりが、必ずしも自身の勝利に結びついていないことを伝えている。
J SPORTS 編集部
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