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吉田正尚(レッドソックス)
レッドソックスの吉田正尚は現地7月16日(日本時間17日)、敵地リグレーフィールドのカブス戦に「5番・左翼」で先発出場すると、5回の第3打席に今季11号となる満塁本塁打を放つなど、3安打6打点と打席で圧倒的な爆発力を見せつけた。
『MLB.com』でレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、試合後、「レッドソックスはヨシダから『ノートを取っている』」と題した記事を投稿。その冒頭で、「レッドソックス史上、左打者としてテッド・ウィリアムズに並ぶ最多マルチ安打試合をかけて臨んだ試合で無安打に終わった日に30歳の誕生日を迎えたマサタカ・ヨシダは、その翌日の日曜に再び業務を遂行した」と前置き。
その上で、「ヨシダがメジャーリーグ最初のシーズンで明確にしたのは、彼が1日、あるいは2日以上、連続して抑えられるのはほとんどないということだ」とし、続けて「彼のアプローチはあまりに理にかなっており、彼のスイングはあまりにピュアなのである」とルーキー左翼手を評した。
ブラウン記者はこの試合で吉田の放ったグランドスラムについて、「カブスのオールスター選出エース、ジャスティン・スティールから放った」と、好投手からの一撃だったことを強調した上で、勝ち投手となったカッター・クロフォードによる「(吉田の打撃は)ビデオゲームみたいな感じだ。彼は信じられない。彼は最高の打者であり、最高のチームメイトで、いろいろな形でチームに貢献しているんだ」とのコメントを伝えた。
また、記事によると、吉田に満塁弾を浴びたスティールは、「僕にとって、(あの場面は)満塁でカウントは2-0だった。僕は彼にゴロを打たせようと思っていた。(ボールになった)2球はかなり良い投球だったけれど、2-0となり僕はとにかくストライクに投げなければならなくなった。カウントを3-0としたくなかったからね。ただ、彼は彼のやるべきことをやった。あれは厳しい分岐点だった。でも、こういうことは起こるもの。それが野球だから」と述べたとのこと。
一方、チームメイトで一塁手のトリスタン・カサスは吉田について、「僕らは皆、彼のアプローチから学んでいると思う。彼はボールをフィールドの全方向へ打っており、とても質の高い打席をこなしている。ゾーンを外れたボールには手を出さないし、ボールをインプレーへ運んでいる。彼はオールラウンダーであり、リーグで最高のアベレージヒッターの1人でありつつ、パワーのある打撃も見せ始めており、ここでもその決め手となる要因を見せつけた」と称えている。
J SPORTS 編集部
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