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野球 コラム 2023年4月5日

WBCは野球のワールドカップというより、球団ではなく母国・ゆかりの国で再編したMLB春のプレーオフである

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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野球はアメリカで生まれた。そして、世界ナンバーワンのプロリーグであるMLBは基本的にアメリカ(とカナダ)で開催されている。しかし、その選手たちの構成は国境をはるかに超える。MLBとその選手組合によって運営され、最終決戦の場はアメリカに固定されているWBCは、球団ではなく母国やゆかりの国(ここでの「国」には「地域」も含む、以下同様)で再編されたMLBのもうひとつのフォーマットである。そう考えると、イタリアやイスラエルの選手が主としてイタリア人やイスラエル人ではなく、そこにルーツを持つメジャーまたはマイナーリーガーのアメリカ人であることにもそれほど違和感はない。

また、WBCは短期決戦だ。野球という競技の本質は「勝ったり負けたり」なので、大きなアップセットもあり得る短期決戦にファンは痺れるものだ。だから1戦たりとも応援するチームから目を離せない。

もちろん、WBCにはここでも挙げた数々の問題点を克服して欲しいのだけれど、サッカーW杯との対比で論じるのは正しくないと思う。WBCを哲学的に定義すると、球団ではなく母国・ゆかりの国で再編されたMLBのもうひとつのフレーオフなのだ。

文:豊浦彰太郎

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豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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