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“優勝コンプリート”を目指す吉田正尚
救世主、起死回生。まさにこれらの言葉でしか形容できない活躍だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表、準決勝・メキシコ戦。0-3の七回2死一、二塁でレッドソックスの吉田正尚外野手(29)は右翼ポール際に同点3ランを放った。
「一生思い出に残る試合でした」
大会のMVPは二刀流で活躍した大谷翔平投手(28)だったが、吉田も“準MVP”の活躍。13打点は大会新記録だ。準決勝でチームの劣勢を救った一発は日本球史に残る名シーンとなるはずだ。打撃の技術力なら、日本代表で一番、といわれる。スイングのテクニックが凝縮された本塁打を自己分析している。
「一番体が開いてしまうのがダメだと思ったけど、それ(体の開き)を我慢しながら最後、(バットの)ヘッドが残ったので(打球がファウルゾーンに)切れなかったです」
「まあ少し厳しいコース(内角低め)だったんですけど、なんとかボールの下にバットが入って、切れずに良かったです」
メジャー移籍1年目でのWBC出場は異例。自軍のキャンプ、オープン戦を優先するのがこれまでは“当たり前”とされてきた。「いろいろ悩みました」と参加への迷いはあった。それでも日の丸、日本代表への特別な思いが決断させた。
「一つこのWBC終えたので、次は新天地のボストンでのプレーになるので、ワールドシリーズに出て優勝するのが目標なので、その一員になることが目標です」
吉田は現状、4度頂点を経験している。昨季まで所属したオリックスでの日本一、19年プレミア12での世界一、21年の東京五輪での金メダル、そしてWBCでの世界一が加わった。レッドソックスでワールドシリーズを制覇することができれば、日本選手で初めて“優勝コンプリート”を達成することになる。
「世界一とワールドチャンピオンが大きな目標なので、1年間けがなく完走したいと思います」
5年総額9000万ドル(約119億円)の大型契約で入団、球団とボストンファンの期待は大きい。レッドソックスが所属するア・リーグ東地区は最激戦区といわれ、ライバル球団はどこも強敵だ。オープン戦などのコーラ監督の起用法から、シーズン中はおそらく4番を任される可能性が高い。WBC打点王のタイトルを手土産にレッドソックスでの世界一に向かう。
(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。
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