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「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)におけるイタリア代表のキーポイントは「ヒゲ」である。それも、ワイルドでファッショナブルな今風のヒゲ(例:ブライス・ハーパー)ではなく、チャールズ・ブロンソン的『うーんマンダム』な口ヒゲだ。
1990年代からMLBに親しんできたファンであれば、おそらくこれは代表監督であるマイク・ピアッツァへのリスペクトであろうとの察しがつくのであるが、果たしてその通りであった。
『MLB.com』が現地11日付で掲載した「WBCにおけるイタリアの秘密兵器?それは口ヒゲ」と題された記事によると、今大会でダグアウトから指揮を執るピアッツァ監督は、現役時代を彷彿とさせる口ひげを蓄えているが、選手の差し金でこのスタイルになったのだという。
記事によると、この『マンダム』スタイルについて、ピアッツァ監督は、「選手たちに、古き良き時代(自分の現役時代)の口ヒゲみたいに剃って整えてくれと言われたら、なんて言えばいいんだい?
彼らは、私の1993年、94年、95年当時の姿を見たがったので、『よし、じゃあ、それに戻してやる』と答えたんだ」と経緯を語っており、さらに「選手たちに顎鬚も剃って整え、この口ヒゲになるよう指示されたんだ。彼らに頼まれたんだ。少し気分も変わったね」と、選手たちがピアッツァ全盛期のリアルな再現にこだわったことを明かした。
どうやらこの口ヒゲの火付け役はドミニク・フレッチャーだったようで、今大会打撃絶好調のニッキー・ロペスは「実際のところ、最初に始めたのはドミニク・フレッチャーだったと思うけど、2番手にハーブ(マシュー・ハービー)が続いたんだ。その後、全員がハーブに続いたんだよ」と述べている。
この全員総口ヒゲスタイルがチームの結びつきを強くするのに一役買っているのは確かなようで、ピアッツァ監督はチームの雰囲気について「最高の男たちの集まりだ。見てわかる通り、彼らは相性が良く楽しんでおり、極めて強固に結束している。それが重要なんだ」と述べている。
果たしてマンダムな口ヒゲ軍団は強固な結束力武器に、準々決勝で東京へやって来ることができるか?
J SPORTS 編集部
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