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片岡保幸氏
開幕が目前に迫った「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)。名だたるメジャーリーガーが出場を表明する中、日本も最多5人のMLB組を擁して、2009年第2回大会以来となる14年ぶりの優勝を目指す。
この第2回大会の元侍ジャパンメンバーで日本を代表するスピードスターとして活躍した片岡保幸氏に、今大会の日本のキーマンやみどころを伺った。
◆ダルビッシュ、大谷を中心にディフェンスの野球
日本代表のMLB組には、投手陣では36歳にして、昨季MLBでの自己最多16勝をマークしたダルビッシュ有。同じくMLBで自己最多となる15勝をあげている『二刀流』の大谷翔平がいる。2人が中心になることを想定しつつ、日本が投手大国であることを片岡氏は示唆する。
「野球はやはりディフェンスだと思うんです。要の投手陣にダルビッシュ投手、大谷投手がいることで軸ができるんですが、他にも山本由伸投手や佐々木朗希投手など軸になれる選手がたくさんいるので、ピッチャー中心のチームになるのかなと」。
「WBCでは球数制限があるのでベンチワークも見どころですが、やはり球数を増やさないために、どんどんストライクに強い球を投げられることが重要で、そうした投手が日本に揃っていると感じます」。
◆キーマンは周東佑京。彼が活躍すれば得点力もあがる
かつて日本が優勝した時は、片岡氏のような走塁技術の妙も光った。だが今はもっと多層的だと語る。
「たぶん、今は走攻守すべて出来たうえで、何を仕掛けるか予測できないことが大切だと思うんです。そもそも短期決戦なので、何が起こるか分からないですしね。是が非でも1点を取りに行く」。
「もちろん、足を絡めるのは大前提で、二盗だけでなく三盗も狙う。一、三塁をつくれたらダブルスチールだったりと作戦も広がります。もっと言うと、『ここでヒットエンドラン!?』『ここで盗塁!?』みたいな概念をなくす準備も必要な大会だと思います」と、『決めつけない』ことの重要性を説く。
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