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野球 コラム 2022年5月30日

【楽天好き】プロ野球選手の育成にとって重要な「骨端線」。管理栄養士・長坂聡子さんに聞く

野球好きコラム by 松山 ようこ
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「例えば、体重や体脂肪の量を落としたいというのであれば、鶏のささみやむね肉を油をなるべく使わず調理したメニューでいいと思いますが、体重を増やしたい選手であれば、鶏のささみやむね肉などだけではなく、鶏もも肉の唐揚げなどで脂質も一緒に摂って、たんぱく質だけでなく摂取するエネルギー量も増やすということがあります」。

「また、疲労回復を重視するなら、ビタミンB1が多く含まれている豚肉がいいですし、発汗量が多く鉄分を補うことを考えると牛肉がいいです」。他にも、一般には、野菜から食べるというベジファーストが浸透しているが、選手たちにとっては禁忌なことも。

「ベジファーストは、野菜に含まれている食物繊維を先に摂ることで糖質の吸収を抑え、血糖値の急上昇を防ぐことが目的とされていますが、その効果が選手たちに必要なのか、と考えると実は逆なんです。エネルギー補給や早くエネルギーを回復させるためには、いかに早く体内に糖質を吸収させるかということが重要になりますから。そのため、むしろ野菜は最後に食べるようにとアドバイスする場合もあるんです」。

「痩せやすく太りにくい選手にも、野菜でお腹いっぱいになってしまうとエネルギーが十分に取れなくなってしまう可能性があるので、『野菜はデザートと思って最後に食べて』って言ったりします。試合前だと、できるだけ試合で使うためのエネルギーを取ってもらいたいので、サラダをたくさん食べるよりも、お米や麺など糖質が多く含まれている料理を中心に、お肉や卵などたんぱく質が多く含まれている料理をプラスして取ってと伝えています」。

「そもそもシーズン中は、試合を中心に考える必要があります。そのため、食事の取り方についても、それ特有になるんですね。だから『食育』とは違って、3食必ず野菜を食べましょう!という指導ではなく、エネルギーを蓄える必要があるのか、疲労を回復させたいのかなど、目的を考えて食事を選ぶよう意識してもらうようにしているんです」。

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