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5・6号を放った大谷翔平
マウンドでは既に本調子にギアを上げた二刀流スターが、遂に打席でも全開モードに突入した。
現地5月9日(日本時間10日)、本拠地エンジェルスタジアムでのレイズ戦に「3番・指名打者」で先発出場したエンジェルスの大谷翔平は、6回の第3打席に左中間へ今季5号ソロを放つと、8回の第4打席には日米を通じてキャリア初となる満塁弾を放った。
先ずは6回。エンジェルスのスーパースター、マイク・トラウトが球団記録を塗り替える本塁打を放ってカウボーイハットをゲットすると、二刀流スターが直後に2者連続弾を放って、瞬く間にトラウトからカウボーイハットを譲り受けた。
『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、同日付で投稿した速報記事の冒頭でトラウト弾について、「またしても記念すべき節目に到達した」とした上で、「彼はエンジェルスタジアムでの通算161号をかっ飛ばし、それまでティム・サーモンが持っていた160本という同球場での球団最多本塁打記録を更新した」と伝えた。
これに続けて、大谷の5号ソロについては「同じくスーパースターのショウヘイ・オオタニも、左中間へのソロ弾で続き、エンジェルスでは今季初の2者連続本塁打をマークした」とした上で、「これは左腕から逆方向への一発だったため、オオタニにとっては良い兆しとなった」と伝えた。
「逆方向への一発は良い兆し」とは言い得て妙であり、大谷は続く打席でキャリア初のグランドスラムを放ったわけだが、これも逆方向の左中間へと弾き返す一発となり、現地実況も思わず日本語で「スゴイ!」と感嘆した。
この二刀流スターのグランドスラムについては、全国紙『USAトゥデイ』、現地局『CBSスポーツ』。『FOXスポーツ』、さらには『NBC』といった現地メディアが、こぞって電子版にて速報記事で伝えている。
なかでも地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は、今季エンジェルスのジョー・マドン監督が満塁の場面で申告敬遠を敢行したことから、記事の冒頭で「あるいはタンパベイのケビン・キャッシュ監督は、ジョー・マドン監督の作戦帳から1ページを拝借し、正にエンジェルスの監督が4月16日にテキサス・レンジャーズのコリー・シーガーに対して行ったように、月曜夜の試合の7回満塁の場面でショウヘイ・オオタニを意図的に歩かせる方が賢明だったかもしれない」とした上で、「だが代わりに、キャッシュ監督はオオタニが左中間へグランドスラムをかっ飛ばすのをなすすべなく見ているしかなかった」と伝えた。
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