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野球 コラム 2022年3月30日

プーホルス、思い出の地セントルイスでそのキャリアを締めくくる

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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イチローもそうだ。結果的には引退のためのシアトル復帰となったが、その偉大なキャリアを締めくくる舞台としては、マリナーズ以上の球団はあり得なかった。

プーホルスも、今季限りの引退を示唆している。しかし、彼の復帰は史上有数のスラッガーと全米一のベースボールタウンの温かいファンの再会、という感傷的なストーリーだけではない。ナ・リーグは今季から指名打者制を採用する。昨季も左投手に対してはOPS.939と結果を残したプーホルスは、カージナルスには貴重なDHのプラトーン要員なのだ。

カージナルスにとってプーホルスとの契約は、かつての至宝への温情という以上に、Baseball Deal(戦力強化策としての契約)だ。昨季のメジャー平均年俸417万ドルを大きく下回る250万ドル(約3億円)というプラトーンプレーヤー見合いのサラリー額が、それを示している。

しかし、個人的には2011年の夏の思い出が蘇る。

プーホルスは契約最終年で、オフに大型契約を求めてビッグマーケット球団を選ぶのか、それとも愛するセントルイスに留まるかは、全米のファンの関心事だった。

その8月、ぼくはセントルイスを訪れた。カージナルスは、ナ・リーグ中地区で首位のブルワーズに水を開けられ、苦しい状況にあった。いつも選手や球団に支援的な地元紙「セントルイス・ディスパッチ」ですら、「夏場に失速しているのは、高齢化に手を打たなかったフロントオフィスの責任だ」と批判的な論調だった。

試合前、ぼくは球場ツアーに参加した。ブッシュ・スタジアムのゲート3には、同球団史上最大のスターであるスタン・ミュージアルの銅像が建っている。ルー・ブロックやボブ・ギブソンら他の偉大な選手達の銅像は、別の場所にまとめられている。単独はミュージアルだけなのだ。ガイド役の職員さんは、「将来、ミュージアルの隣りにアルバートの像が建つかは、このオフ彼がどんな選択をするかに掛かっている」と語っていた。

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