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野球 コラム 2022年3月24日

【横浜好き】スタートダッシュへ頼りになる、春先に成績のいい選手を調べてみた。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

ベイスターズの2022年が開幕します。オープン戦は16試合で9勝5敗2分の3位と好成績を残し、最下位からの逆襲が期待できそうなムードとなっています。昨季は開幕から8試合勝利がなく、その後も2引き分けを挟んで10連敗を喫するなど最悪のスタートとなり、3・4月の借金を最後まで取り返せないまま、シーズンを終えてしまいました。

今季もオースティンソトの両外国人選手がコンディション不良で開幕絶望となってしまいました。とは言え、オープン戦を見ると石井琢朗野手総合コーチをはじめとした新しい首脳陣も機能しているようで、戦える戦力は揃った、という印象です。昨季と同じ轍を踏まないためにも、各選手のデータを検証しながら、春先から調子のいい選手、スタートダッシュへ頼りになりそうな選手を探してみましょう。

主力打者で、もっとも期待できそうなのが佐野恵太です。昨季の3・4月成績が31試合で打率.304、5月は22試合で打率.344をマークしており、新型コロナウィルスの影響で開幕が遅れた2020年も、6月成績が10試合で.351、7月が26試合で打率.330、レギュラー定着前の2019年も3・4月成績は17試合で打率.370と、開幕直後から全開モードとなっています。

佐野は開幕カードの相手となる広島戦で、昨季の対戦打率が.313、6本塁打、15打点をマークし、第2戦の先発が予想される森下暢仁から2本塁打を放つなど、開幕ダッシュへ、打線のキーマンになりそうです。

宮崎敏郎もシーズン当初から好成績を残すタイプで、昨季の3・4月成績は31試合で打率.284、5月は22試合で打率.293ですが、2020年の6月成績は10試合で打率.459と開幕ダッシュを決めています。

2019年の3・4月は27試合で打率.165と不振でしたが、5月は23試合で打率.367、2018年は3・4月が24試合で打率.319、5月が22試合で打率.314、2017年は3・4月に12試合で打率.302、5月は24試合で打率.352と、春先に強いタイプと言えるでしょう。宮崎も昨季の広島戦で対戦打率.369をマークしており、開幕投手の大瀬良大地は、12打数6安打で対戦打率.500と得意にしています。

プロ2年目で今季は開幕4番が予想される牧秀悟は、昨季開幕戦から13試合連続出塁を記録し、その間の打率は.415、3本塁打、13打点。うち8試合でマルチ安打、4試合で3安打猛打賞と、その後の活躍を予期させる成績を残しています。コロナ禍で来日が遅れたオースティンも、昨季は3・4月の打率.291(16試合)から、5月は22試合で打率.338と好スタートを切っており、早期の復帰が期待されるところです。

昨季は移籍1年目の田中俊太が開幕スタメンに抜擢され、開幕戦で4打数3安打6打点と大活躍しました。今季は同じような境遇の大田泰示に期待したいところですが、北海道日本ハムに移籍後、シーズン最初の月に打率3割以上をマークしたシーズンは2019年の一度のみで、どちらかと言えばスロースターターの傾向があるようです。新鋭という意味では、オープン戦でチームトップの打率(.289)をマークし、プロ4年目で初の開幕一軍を果たした知野直人に期待したいところです。

昨年の6勝21敗4分(3・4月成績)から、どれだけ借金の数を減らし、貯金を増やすことができるか。2019年以来、3年ぶりとなるクライマックスシリーズ進出、そしてさらにその上の高みを目指すには最初が肝心、と言ったところでしょうか。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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