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野球 コラム 2021年5月1日

ダルビッシュ有、6つの球種で12個の三振を奪う

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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首位攻防戦の初戦に勝利

目下ナショナル・リーグ西地区3位につけるパドレスのダルビッシュ有は、現地4月30日(日本時間5月1日)、本拠地ペトコパークで開催された同地区首位のジャイアンツとのシリーズ3連戦の初戦に先発登板。6回1/3を投げ、4安打1失点12奪三振の快投で今季3勝目を挙げた。試合はパドレスが3-2で勝利し、首位とのゲーム差を1.5に縮めた。

現地局『NBC』のサンディエゴローカルは、電子版に同日付で「ユウが主役!」と題した記事を掲載した。

その冒頭で、今季MLBでチーム防御率が1位と2位のチームが対戦したことから、このシリーズは「下馬評ではそこまで攻撃が見られないと言われていた」とした上で、右腕が出色のパフォーマンスで、シーズンハイの12奪三振としたことから、「正にその通りとなった」と伝えた。

一方、『MLB.com』でパドレスを担当するAJ・カッサベル記者は、「打者よ、せいぜい頑張って、なぜならユウは本調子」と題した記事を投稿。その冒頭で、「結局のところ、これが彼を連れて来たわけなのだ」とした。

さらに「12月にパドレスが5選手をカブスへ送り、ユウ・ダルビッシュを獲得したとき、球団は先発ローテーションの頂点に君臨することが保証されるエースを連れて来たと感じた」とした上で、「4ヶ月後、サンディエゴでのシーズンが始まって1ヶ月が経った今、ダルビッシュは正にその通りに見える」と伝えた。

記事では相手先発投手ローガン・ウェブのダルビッシュに関するコメントを引用。「彼は何ともえげつない物を持っている。僕はコーチに高校以降、右投げの投手で僕の頭の位置からプレートの真ん中に来るカーブは見たことがないと言っていたのだけど、今日はそれを7回も見たよ」と述べた。

そして、この夜に奪った12三振の内容について、「ダルビッシュの12奪三振について最も注目すべき側面は、実に彼が三振を奪うために使った球種の組み合わせである」とした上で、「ダルビッシュはスライダー(3回)、シンカー(3回)、スプリット(2回)、ナックルカーブ(2回)、フォーシーム、そしてカットボールで三振を奪ったのである」と振り返った。

これでダルビッシュは、ここ5試合連続でわずか1失点の好投を継続させたわけだが、記事によると、パドレスの先発投手が5試合連続で6回以上投げて1失点以下に抑えたのは、1991年のアンディ・ベネス以来のことであり、球団史上4人目の快挙とのこと。

本領発揮の右腕が、いよいよサンディエゴでもアンタッチャブルな存在になろうとしている。

J SPORTS編集部

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