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レンジャーズの有原航平は現地8日(日本時間9日)に開催されたカクタスリーグ(アリゾナ開催のオープン戦)のカブス戦で、このスプリングトレーニング2度目の先発登板を務めると、3回を投げて2安打1失点と安定した投球を見せ、メジャーのマウンドへの適応が確実に進んでいることを印象づけた。
現地紙『ダラスモーニングニュース』は、同日付で掲載した電子版の速報記事で、「コウヘイ・アリハラはレンジャーズとして、このスプリングトレーニング2度目の登板で、格段に良い制球を見せた」と伝え、喫した1失点については、「アリハラは3回を投げて1失点するも、それは守備が2つのエラーをしたために過ぎなかった」と、右腕を擁護した。
『MLB.com』も同日付で掲載したキャンプレートの記事の中で、このエラーについて「守備による2つの失策により、最初のイニングをアリハラの思惑より伸ばしてしまった」と触れつつ、「しかし、彼はとにかく自身の投球と、自身の仕事をこなすことに集中していたと述べた」と伝えた。
同記事によると、クリス・ウッドワード監督は「アリハラの出来に満足しており、特に監督は彼が誰に身構えさせられることもなく、ゴロで打ち取ったことが良かったと述べた」とのこと。
さらに試合後、ウッドワード監督はアリハラについて、「彼の勝負する姿はとても印象的だった。私はこの場所(スローンパーク)は必ずしも敵対的な環境だとは思わないが、それでもスプリングトレーニングのビジターでプレーするには、恐らく良い場所の1つだろうと思う。彼にとっては良い試練だった。彼はとても落ち着いていたし、良い投球を決め、併殺打も奪った」とコメントしている。
また、記事によると日本に比べてメジャーの打者は、より積極的に振っていく傾向にあるため、有原はカウント序盤で先行するよう練習に取り組んできたとのこと。
これについて捕手のホセ・トレビーノは、有原がこの試合で上質の投球を何度も見せ、自分の仕事をやり遂げたと振り返りつつ、「彼は今後、三振も奪うことになるが、ほとんどの場合、彼は打者にアタックするんだ。ゴロで打ち取ってアウトを重ねるのが彼のやり方であり、今日僕らはそれを目の当たりにした。彼はゴロを打たせ、質の高い投球を見せた」と述べたとのこと。
スプリングトレーニング後半へ向け、メジャー仕様になった有原のエンジンも、そろそろ温まり始めてきたようだ。
J SPORTS 編集部
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