【楽天好き】「1年間、一軍の最前線でチームのために投げ続ける」。松井裕樹インタビュー

質問に答える松井裕樹投手

キャンプ3日目は松井裕樹が、J SPORTSの生インタビューに登場。この日は、注目のドラフト1位左腕・早川隆久のブルペンをじっと見つめる姿も見られた。

初日から、早めの仕上がりを見せている松井。キャンプはここまで「充実しています」と明かしつつも、昨季はキャンプ中に一緒にラジオの司会も担った“相方”の高梨雄平（昨季途中から巨人に移籍）がいないことを「めっちゃ寂しい」と吐露。そう言いながらも、例年よりも落ち着いて一層の成長を遂げたように見えた。

今季ここまで、松井はどんな意識でキャンプに臨み、どういった目標を掲げているのか。インタビューまとめをお伝えしたい。

――　体調はどうですか？ コロナ禍でいろんな制限もありますが、ストレスなどないですか？

体調もよく、充実しています。もともと僕はあまり外に出るタイプではないので、キャンプの過ごし方も変わらず、ストレスもなくできています。

――　キャンプではどんなテーマで臨んでいますか？

まずは強いボールを取り戻すこと。それとフォームを簡単にしていこうと取り組んでいます。

――　相方の高梨雄平投手がいなくなりました

めっちゃ寂しいですね。かなり寂しいです。今、相方いないので、開幕までに相方探しを…。

――　ここまで3日、キャンプはいかがですか？

仙台に比べると気候がよく、暖かいので身体が動きますね。まだ3日ですけど順調です。

――　今年の沖縄は暖かい。逆にハイペースになりすぎないよう気をつけたりしませんか？

僕の場合、（仕上がりが）遅いと焦ってしまうので、早めにつくって余裕を持ってコンディショニングをしたい。なので、なるべく早めに強いボールを投げられるようにしていきたいと考えています。

――　今日、早川投手がブルペンで投げているのを横で見ていましたが、どういった印象ですか？
力が逃げにくい、クセのないフォームですね。しっかりフォームの向きに力が伝えられている。昨日も真後ろで見てたんですが、ライン出しもすごくうまい。今後、キャンプ中なりシーズン中なり、しっかり会話をしていくと、彼から学んでいくこともたくさんあると思います。

今年は暖かい日が続く

――　逆に、早川投手から松井先輩への質問は？

これからじゃないですかね。まだ、僕が真っ直ぐしか投げていないので、変化球を投げ出したらかも。（早川と）飛行機で隣の席だったんですが「変化球について聞きたい」って言っていたので。トラックマンのデータとかを見ながら話していたんです。おそらく実戦に入ったり、ブルペンで重なったりとかしてからかなと思います。

――　同じような球種もあって会話も弾みそうですね

そうですね。左ピッチャーには左ピッチャーにしかわからないことが、僕はあると思っています。なかなか左投げは多くない。お互い頼りになる存在になれたらいいなと思っています。

――　今年の目標を教えてください

昨シーズンはファームにも行ったので、まずは大前提として1年間、一軍の最前線でチームのために投げ続けること。また、数字の目標としては、試合数の目標はありませんが、防御率を1点台に置いています。

――　防御率1点台は高いハードルですが、そのために不可欠なこととは？
ストレートだと思います。ストレートをしっかり投げて、ストライクを先行させること。やはり大量点を取られては、チームが苦しくなるし、防御率も下がらない。そのためにもストレートをしっかり投げて、ストライクを先行させることが重要。自信を持って投げられるストレートがあれば、自信を持ってストライクを先行させられる。そういう順番と思っています。

――　防御率1点台は、メヒア対策ができれば問題ないかと…
痛いところをつきましたね（笑）。（昨季の）最後は三振を取った。向こうも自信を持ってバットを振ってきているので、ちょっと嫌がるようなことができればと考えてはいます。

文：松山ようこ