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野球 コラム 2020年12月1日

【ハイライト動画あり】日本新薬、NTT東日本がベスト4へ。健闘の四国銀行は鮮やかに散る。都市対抗野球 12月1日(火)の結果

野球好きコラム by 大島 和人
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ベスト4が出揃う

第91回都市対抗野球大会は東京ドームで12月1日(火)に準々決勝2試合を行い、準決勝進出チームが出揃った。

○日本新薬(京都市) 2-1 ホンダ熊本(大津町)●

ホンダ熊本|0 0 0 0 0 0 0 1 0 |1
日本新薬 |0 0 0 0 0 1 0 0 1X|2

第1試合は日本新薬(京都市)ホンダ熊本(大津町)との接戦を制した。

日本新薬は今大会初登板の技巧派左腕・榎田宏樹が先発。速球とカットボール、チェンジアップを軸とした組み立てで、ホンダ熊本打線に得点を許さない。一方で日本新薬打線もホンダ熊本の先発・中津友志、2番手の左腕・林健太を攻めあぐねる。

1回裏は今大会好調の4番・福永裕基が二死2塁からライト前安打を放ったが、これは山本卓弥の好返球で本塁突入を刺された。波乱があったのは5回表。日本新薬は一死2塁の守備で、先発・榎田宏樹が右足を傷めて無失点のまま降板する。日本新薬は2番手に右腕・小松貴志を起用し、この回を無失点で終えた。

すると日本新薬は6回裏、3番・北川倫太郎が一死2塁からライト前にタイムリー安打。カナフレックスから補強された、元東北楽天ゴールデンイーグルスの強打者が先制打を放つ。しかし、ホンダ熊本も粘り、3番手の右腕・西川大地を捉えた。8回表には3番・稲垣翔太が二死3塁から同点のライト前タイムリー安打。試合は1-1のまま最終回に入る。

試合を決めたのは日本新薬の新人選手。1番・舩曳海が9回裏二死2塁からセンターに大飛球を飛ばす。これが前進守備の頭上を破るサヨナラ打となり、日本新薬が2-1のスコアでホンダ熊本を下している。日本新薬はサヨナラ勝ちで、準決勝進出を決めた。

都市対抗野球2020

【ハイライト】日本新薬 vs. ホンダ熊本

●四国銀行(高知市) 0-8 NTT東日本(東京都)○

四国銀行 |0 0 0 0 0 0 0 0 0|0
NTT東日本|1 1 1 4 0 1 0 0 X|8

第2試合はNTT東日本(東京都)四国銀行(高知市)に圧勝した。

NTT東日本は1回裏、1番・向山基生がいきなり三塁打で出塁し、2番・小林勇登のセカンドゴロで生還。その後も四国銀行の先発・佐田涼介から2回、3回と1点ずつを奪い、試合を優勢に進める。

4回裏にも無死満塁のチャンスを作り、佐田涼介をノックアウト。2番手投手で元西武ライオンズの南川忠亮から9番・上川畑大悟が、走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、2番・小林勇登のセカンドゴロでもうひとりが生還。7-0と大きくリードを広げる。

投手陣は堀誠が1回戦に続いて先発し、危なげのない内容を見せる。速球の最速は140キロ台中盤だが、カットボールなど速球に近い変化球をうまく使っていた。堀は7回を零封してマウンドをリリーフに譲る。NTT東日本は試合の中盤から積極的に控え選手を起用し、ベンチ入り25名中20名がこの試合にプレー。

今大会未登板だった西武2位指名の左腕・佐々木健、大卒ルーキーの右腕・稲毛田渉らもマウンドに立った。6回裏にも代打・長澤壮徒のタイムリーで追加点を挙げたNTT東日本が8-0で四国銀行を下し、準決勝に進んでいる。

四国銀行は今年5月に脳腫瘍の手術を経験した柴田一路主将が、この試合で3打数2安打を記録し、大会通算打率も.444を記録している。投手陣は合計13イニングを零封したエース菊池大樹の活躍が光る。

ベスト4入りこそならなかったが、四国銀行の戦いは特筆するべき健闘だった。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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