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アメリカ野球界のシャットダウンを受け、『MLB.com』が様々に趣向を凝らしてコンテンツの充実を図っているのは既報の通り。
現地29日には“球種ごとの投手ベスト5”なる企画を開始し、記事の中で「今週のMLB.comは、野球界で最高の投球について焦点を当て、それぞれの球種でベスト5の投手を選出する」と前置きした上で、第1回のテーマとして速球を取り上げ、ダルビッシュ有のカッターを選出した。
先ず記事では速球を次のように定義。
『仮に球種が1つしかなかったとしたら、それは速球ということになるだろう。これは野球の黎明期以来、一貫して投手たちのレパートリーの根幹となってきた球種である。もちろん、速球にもフォーシーム、ツーシーム、シンカー、カットボールなど種類があり、何れの球種もそれぞれ固有の味わいがある』。
その上で、現在のMLBにおける速球のベスト5として、ジョシュ・ヘイダーのフォーシーム、ゲリット・コールのフォーシーム、ブランドン・ウッドラフのフォーシーム、そしてジョーダン・ヒックスのシンカーと並んで、ダルビッシュ有のカッターを選出。
ダルビッシュのカッター(カット・ファストボール/日本ではカットボール、真っスラ)を選んだ理由として、同球種による77奪三振を挙げ、次のように評している。
『ユウ・ダルビッシュは、何しろ10球種を投げ分けるので、単に“速球”といっても、色々な球種が当てはまるのである。我々がここで言う速球とは、彼が2019年の最後の3ヶ月で124奪三振に対し、7四球という驚異的な投球を見せた際の原動力となった、彼のカッターである。
ダルビッシュに尋ねると、彼は通常のカッター(80マイル代後半)とハードカッター(90マイル台前半)の2種類のカッターを投げていると言うかもしれないが、ここでは基本的にそれらが同球種であることからひとまとめにする。
昨季、ダルビッシュのカッターはフォーシームを超え、彼の球種で最も投げる頻度の高い球となったが、その割合は13.5%から36.5%と、3倍近く増加した。
速いカットボールの卓越した制球力により、ダルビッシュは自身のシーズンを転換させた。
2019年にダルビッシュよりも多くカッターで三振を奪った投手は1人もおらず(77奪三振)、彼は対戦した打者に対し、この球種では246打席の打率を.195に抑えた』。
J SPORTS 編集部
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