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野球 コラム 2020年2月11日

【中日好き】我こそが正捕手

野球好きコラム by 森 貴俊
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ドラゴンズキャンプは第1クールから捕手争いの熱が高まっている。

1軍メンバーの捕手は加藤匠馬、木下拓哉、桂依央利、そしてルーキーの郡司裕也。東京六大学3冠王の看板を引っ提げて入団してきた郡司(写真)が、その争いを激化させている。

口火は切られた。4日の紅白戦。マスクを被る加藤、打席には郡司。加藤は実戦さながらのインサイド攻めをしたが、郡司も負けじとレフトにヒットを放った。

与田監督も「加藤の配球は公式戦さながらだった。絶対に打たせないという気持ちが出ていた。僕はいい光景だと思っている」と競争意識の高さを認めていた。

郡司が盗塁を刺せば桂も盗塁を刺す。木下拓が2塁打を打てば加藤もライトへ2塁打を放つ。その2人に桂はホームランで応戦した。1軍捕手4人がグランド上でファイティングポーズをとり、バチバチ火花を散らしている。

ルーキー郡司について伊東ヘッドコーチは「最初にしては良かった。実践向きの選手と聞いている。その通りだし評価できる。彼が入った事が刺激になっているのは間違いない」と話した。

さらに入団前から評価の高い打撃に関しては「すぐに使えるくらい軸のしっかりした打ち方をしている。その打撃を活かすには守備力を上げる事が近道かな」と分析した。

キャッチャー陣の評価に関して伊東ヘッドコーチは「現段階(第2クール終了)ではどんぐり、横一線です。もちろん、大野奨太と石橋康太もいる。北谷の4人と限られてはいないです。当然、この後の結果を重視して決めていく」と明かした。

郡司はプロのキャンプについて「プロのレベルの高さに驚いています。初めて組むピッチャーが多いのでそれぞれの特徴をメモしたりしています。

捕手としてはまだまだ。開幕マスクを狙って一歩一歩階段を登っていきたい」と話すが、その表情に決して遠慮はない。

早くもドラゴンズキャンプは試合がメインの日程に変わっていく。12日からは休日を除き北谷、読谷のどちらかで試合が行われる。数字として結果が出てくる。

激しい争いの中からチャンスをつかみ取る捕手は一体だれか。そしてルーキー郡司裕也の開幕1軍はあるのか。ドラゴンズキャンプの捕手争いからこの先も目が離せない。

文:森貴俊

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森 貴俊

1976年愛知県出身。東海ラジオ放送スポーツアナウンサー。ドラゴンズ戦中心のガッツナイターをはじめJリーグ、マラソン等スポーツ実況を担当。原点回帰を胸に、再び強き竜の到来を熱望する43歳。日々体力の衰えを感じるがドラゴンズへの喜怒哀楽は衰え知らず。今年もマイクの前で本気で泣いて怒って笑います!

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