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野球 コラム 2020年1月17日

MLBによるアストロズのサイン盗みに対する処罰がかくも厳しい理由

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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もともとサイン盗みという行為は「グレイゾーン」なのだ。NGと定義する場合も、それがルール的に否定されているのか、スポーツマンシップやモラルの観点から歓迎されざるものなのか不確かな選手や関係者、ファンは多かったのではないか。

2017年ワールドシリーズでのアストロズや2018年のレッドソックスの所作は、そのグレイゾーンに対するMLB機構の見解が明確に出された後のことなので、残念ながら同情の余地はないと言わざるを得ない。

電子デバイスを使用したサイン盗みに関しそれがアリなのかナシなのかが不明瞭な環境下なら、百歩譲って同情の余地があると思う。しかし、繰り返すがそれがMLBによりその基準が明確化され、それに警告まで発せられていたのだ。

もうひとつ重要なポイントとして、これは薬物使用のような個人レベルでそれに手を染めるか否かを決断するものではないということがある。2017年9月以降は電子機器に頼ったサイン盗みは許容されないということが明らかにされていながら、組織レベルでそのNG領域にどっぷり浸ってしまったということだ。これは、ある意味では腐敗した組織、今流に表現するならガバナンスが働かない組織、ということを図らずとも証明したことになる。したがって、選手ではなく、組織の長であるGMと監督が処分されるというのも頷けるのである。

豊浦彰太郎

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豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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