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野球 コラム 2019年10月25日

「2019 WBSC世界野球プレミア12」(11/2土開幕) 野球解説者・仁志敏久さんインタビュー

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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「シーズンとは異なる打順やポジションへの対応力に注目」

侍ジャパントップチームが出場する「2019 WBSC世界野球プレミア12」が11/2(土)に開幕(J SPORTSで全試合放送&配信)。WBSC世界ランキング上位12カ国のチームが対戦する2019年最大の野球国際大会だ。10/1(火)に出場選手が発表。代表経験豊富な選手や初選出の選手がそろい、いよいよ来夏に迫った東京五輪のメンバーも見据えた「新生・稲葉ジャパン」が誕生した。選手はシーズンとは異なる打順・ポジションの中で、この短期決戦をどう戦うのか。前回大会(2015年)で内野守備・走塁コーチを務め、現在は侍ジャパンU-12代表監督の野球解説者・仁志敏久氏に、コーチからの視点を中心に本大会のキーマンや見どころなどについて話を聞いた。

―今回の代表チームの選抜に関してはどのような印象をお持ちですか?
(仁志)バランスよく打順とポジションを考えたと思いますね。ただ、現在のプロ野球界では日本人のファーストとサードが手薄なので・・・。そういう面で同じポジション(セカンド)が被ってはいますけれども、違うポジションでどう使うかも含めて稲葉監督は人選したのかなと。

―稲葉監督になってから国際試合も何度か行われています。仁志さんがご覧になられて、稲葉監督の采配に特徴ありますでしょうか。
(仁志)「機動力」を大切にしていると思います。走攻守揃っている選手、さらに複数ポジション守れる選手という総合的に様々な局面で対応できる選手を中心に起用していますね。

J SPORTS 番組情報

―投打のキーマンになる選手といいますと・・・
(仁志)投手でいうとリリーフを誰にするかです。山﨑康晃(横浜DeNAベイスターズ)、中川皓太(読売ジャイアンツ)にするのか。山岡泰輔や山本由伸(オリックス・バファローズ)など若い選手にも期待しています。野手は稲葉監督が「パワー」「好守」など、何を大事にするかによって変わってくるのかなと。正直、控えにするのがもったいない選手ばかりですよね(笑)

―特にショートとセカンドですね(笑)
(仁志)ショートは坂本勇人(読売ジャイアンツ)と源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)がいますが、打率を考えると坂本は外せないです。セカンドは山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)、浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)、菊池涼介(広島東洋カープ)、外崎修汰(埼玉西武ライオンズ)と4人。より攻撃的にいくなら山田か浅村という感じの選択かなと。個人的には菊池と源田の二遊間を見てみたいです。(セ・パのチームで組む二遊間は)オールスターでも見られないですから、そういうところも代表チーム戦ならではの組み合わせで面白いですよね。

―仁志さんは現在U-12の監督も務められ、過去には侍ジャパンでもコーチを務めてきましたが、国際大会で戦う上ではどのような点が重要となってきますでしょうか?
(仁志)短期決戦で重要なことは試合前のプラン作りです。投手はもちろん、野手について様々な角度から起用法を考えます。ベンチ側(コーチの立場)から言えば、どういうプランで選手を起用していくか、この試合はどういう展開にしていくか、予めプラン作りを決めておかないといけません。試合中の流れで選手を変えていくと、どうしても後手に回ってしまうケースがあるので・・・。

―選手側としてはいかがでしょうか。
(仁志)トップチームでもアンダー世代(U12など)もそうなんですけれども、波長があわない投手がでてきます。そういった選手にどう対応できるかですね。日本人選手は特殊な間合いを持つ中南米の投手に戸惑ってしまうこともあります。波長が合わない選手に引きずり込まれないことが重要です。

―日本ではフォーシームが主流ですが、メジャーリーグなど海外ではツーシームを使う投手が多いことも影響ありますでしょうか。
(仁志)日本人選手って「間合い(タイミング)」を大切にするんです。今まで感じたことがない間合いで投げられたりすると、打てなくなる選手もいるんですよ。更に球速があると点も取れなくなるという・・・。日本は国際大会になると得点力に壁が出てくるので、相手を分析することが大切ですね。

(仁志)更に今大会に関しては、日本は勝って当たり前だと見られています。そうすると「勝たなければいけない」と思っているのは日本だけで、負けていたりすると焦りが出てくるんです。他の国は「日本に勝とう」「このチームで優勝できたら・・・」という気持ちで挑んでくるので、気持ちの面では余裕があります。日本はプレッシャーに押されないように、先手を取って攻撃的に攻めていくことも大事です。

―最後に仁志さんが思う今大会の見どころを教えてください。
(仁志)まずは2020東京オリンピックの出場権がかかっていること(日本以外)ですね。特に中南米のチームは国の威信をかけて試合に臨んでくるでしょう。あとは日本にとっては前回大会のリベンジで今回は優勝すること。その日本に挑んでくるアジア勢の戦いにも注目です。



<放送情報>
11/2(土)開幕!
【侍ジャパン出場!】2019 WBSC世界野球プレミア12
日本戦を含め、J SPORTSで全試合放送&配信!

【グループA】メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
【グループB】チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
【グループC】韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ

侍ジャパン特集ページはコチラ
https://www.jsports.co.jp/baseball/samurai/

J SPORTS編集部

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