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野球 コラム 2019年9月13日

「レッドソックス、昨季世界一の立役者ドンブロウスキー社長を解雇」は当然か

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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マイナー組織のテコ入れのためには、場合によっては彼らが完全に不良債権化する前に、ある程度の年俸負担を覚悟して引取先を探すことも必要になるかもしれない。それは、彼らを獲得したドンブロウスキーにできるだろうか?

また、ムーキー・ベッツやJD・マルティネスの処遇問題もある。ベッツは、来季オフにFAとなる。JDも今季オフにオプトアウト(契約破棄してFA となること)の権利が発生する。2018年MVPで首位打者、シルバースラッガー&ゴールドグラブを受賞したオールラウンドプレーヤーのベッツを引き止めるには、それこそマイク・トラウト(今年3月に12年総額4億2650万ドルでエンジェルスと契約延長)級の条件をオファーしなければならないかもしれない。JDも5年1億1000万ドルの2年目が終わるところだ。再契約には現在の契約以上の内容が求められる(自ら残留を選択する可能性もある)。彼らに超ビッグマネーを提示し引き止めるべきかどうか、これも大変難しいテーマだ。

今後のレッドソックスに求められるのは勝利追求と将来への投資の両立だ。それには、Win Now(とにかく今、勝ちに行く)タイプのドンブロウスキーは必ずしも最適の編成者ではない。

このことが明らかになったのなら再出発は早い方が良い。今年のストーブリーグに出遅れないためには、早期にドンブロウスキーをリリースし新体制をスタートすることは大いに意味がある。球団は今季の残り期間は現在の球団副社長と3名のGM補佐による集団指導体制で乗り切るとしているが、新たな編成責任者の人選はすでにスタートしているのではないか。

そう考えると、彼を、しかもこの時期に解雇するのはそれなりに理解できる。

文:豊浦彰太郎

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豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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