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今回も本拠地リグレー・フィールドでの初白星はならなかった。しかし、抜群の存在感は示した。
オールスターブレークが明け、後半戦の幕開けとなった日本時間14日(現地13日)のパイレーツ戦で先発登板したシカゴ・カブスのダルビッシュ有は6回を投げ、2安打無失点8奪三振の快投を見せて、チームの白星発進に大きく貢献した。
打線の援護に恵まれず、13試合振りの勝ち星奪取はならなかったものの、地元シカゴのファンを前に、圧巻のパフォーマンスで期待に応えてみせた。
◆試合結果
PIT|0 0 0 0 0 0 0 3 0|3
CHC|0 0 0 0 0 0 3 1 X|4
この日のダルビッシュの投球について、地元紙『シカゴ・サンタイムズ』は同日付で電子版に掲載した記事で、試合後の本人のコメントを交え、次のように報じている。
「ダルビッシュの志願は、金曜に彼を先発させる決定を下す上で大きな重みがあった」。
「昨年、僕は何もしなかった」とダルビッシュ。昨季、ダルビッシュは低調なまま、最終的には肘の問題により戦線を離脱した。
「だから、僕は今年多くの試合で投げたいんだ。オールスターブレーク明けの初戦は、投手や他の皆にとってタフなことは分かっている。でも、僕はできると信じていたから、(ジョー・マッドン監督に)僕は投げられると言ったんだ」。
ダルビッシュに勝敗はつかず、本拠地での先発で13戦連続勝ち星なしのままとなった。しかし、対戦した最初の13人の打者を打ち取り、16人中15人を打ち取ったうえ、6試合振りにホームランを許さなかったのである。
「彼は傑出していた」とマッドン監督。「そりゃあ、いつ、いかなるときでも、これは受け取るよ」。
カブスはダルビッシュ降板までに得点を挙げられず、8回にスターリング・マルテのホームランで3点のリードをふいにするも、その後、ヘイワードが二死から決勝打を放って応戦した。
しかし、この日より多くを意味したのは、ナショナルリーグワーストの防御率5.01でシーズン後半戦に臨んだダルビッシュだった。
「もし、ダルビッシュ復調の理由を一つ挙げるとしたら、それは5月初旬から激減した与四球ということになるだろう(彼は最初の8試合を33与四球とした後、直近の11試合を17与四球としている)。
彼は昨季、速球を投げる際に感じていた痛みが、シーズン序盤は心理的に影響していたと述べたが、遂に彼は痛みが再発しないと確信できるようになったのである」とシカゴ・サンタイムズ。
ダルビッシュは現地水曜のレッズ戦で、久しぶりの勝利と、今季初の2試合連続クオリティスタートを目指してマウンドに上がる。
J SPORTS 編集部
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