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野球 コラム 2019年7月10日

北からやってくる多彩な顔ぶれの5チーム。都市対抗野球チーム紹介:北海道、東北、北信越代表

野球好きコラム by 大島 和人
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7月13日に開幕する第90回都市対抗野球大会に向けて、各チームの紹介、注目選手の紹介を行いたい。今回は北海道、東北、北信越の代表となった5チームを紹介する。

◆日本製鉄室蘭シャークス(北海道代表)

北海道代表は日本製鉄室蘭シャークス。4チームによる代表決定リーグ戦を3連勝で制し、5年ぶり4回目の代表を決めている。

投手陣は3試合27イニングで9投手が登板しており、完投した投手はゼロ。本大会も補強に投手を入れておらず、予選と同様に継投策で来るだろう。

投手陣には3人の「元プロ」がいる。コーチも兼任する瀬川隼郎は元北海道日本ハムファイターズの32歳で、左サイドハンドの変則派。鈴木駿也は広島カープでプレーした経験のある28歳で、右の技巧派。

佐藤峻一はオリックスバファローズでプレーした経験のある28歳で、縦の変化球で三振を取れるタイプ。ただ、予選の成績を見ると彼らに「頼っている」わけではない。

田畑瑛仁は予選でDHとして起用され、最優秀選手に輝いた。浦和学院高、中央大を経て加入した新人選手だ。父・一也氏は野村ヤクルトの主力投手として活躍した右投手だった。

北海道ガスから補強された米満凪も奈良学園大出身の新人だ。昨年6月の大学野球選手権1回戦(立命館大戦)では4打数3安打1打点で4盗塁も記録。

その後、侍ジャパン大学代表の合宿にも参加した。170センチと小柄だが俊足を武器にできるショートで、ドラフト候補としても名前が挙がる。

◆JR東日本東北(東北第1代表)

東北は記念大会で出場枠が「3」に増えた。第1代表は4年ぶり26回目の出場となるJR東日本東北だ。

東北予選では若手選手の活躍が顕著で、駒大出身の新人・菅野赳門が1番打者として14打数7安打を記録。桐蔭横浜大出身の新人・鈴木聖歩も打率.333を記録している。

投手陣は実績豊富な30歳の技巧派左腕・西村祐太に加えて、23歳の左腕・加藤弦、敬愛大出身の新人・山田周平も予選で好投している。都市対抗経験のない選手は多いが、新たな発見を期待できるチームだ。

◆きらやか銀行(東北第2代表)

東北第2代表は2年ぶり3回目の出場となる、きらやか銀行だ。エースは社会人でもトップレベルの右腕・小島康明。球速、制球、各球種の切れとすべてがハイレベルで、入社5年目の今では、チームを初の東京ドームに導いた入社1年目からの成長も見て取れる。

打線は187センチ・107キロの巨漢で、28歳の建部翔太に注目。予選では15打数8安打3本塁打7打点と大爆発を見せた。

◆七十七銀行(東北第3代表)

東北第3代表は2年連続13回目の出場となった七十七銀行。7大会ぶりの初戦突破を懸けて、14日にヤマハと一回戦を戦うことになった。

27歳の右腕・鈴木貴也は6試合のうち3試合に先発し、予選で大きな貢献を見せた。チェンジアップ、スライダーと高質な変化球を持つ彼だが、昨夏の都市対抗では1回戦で三菱重工神戸・高砂の打線に打ち込まれ、1回一死で降板する屈辱も味わっている。この夏は去年と違う姿を見たい。

◆信越硬式野球クラブ(北信越代表)

北信越代表は2年連続24回目の出場となる信越硬式野球クラブだ。今年は11人の新人が加わり、先発の平均年齢も20代前半と若い。

予選で好投した新人左腕の中村海誠は、地元・東海大三高校出身。東海大北海道時代には福田俊(星槎道都大/現日本ハム)、侍ジャパン大学選抜のクローザーを任される伊藤大海(苫小牧駒澤大)らと同じリーグでプレーしながら、大学4年次にベストナインにも選ばれている。170センチ・70キロと小柄な左腕だが、その投球は気になる。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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