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■男子準決勝「BIPROGY vs. ジェイテクト」は、ダブルスが鍵
男子のもう一方の準決勝は、BIPROGYとジェイテクトが対戦する。シングルスは、A代表の西本拳太を擁するジェイテクトが優位だが、BIPROGYはB代表の渡辺航貴が好調。ジェイテクトは、このカードを落とすと厳しくなる。BIPROGYは、23年11月に行われた国際大会の熊本マスターズジャパンで世界選手権優勝ペアを2組撃破した岡村洋輝/三橋健也がダブルスのエース。全日本総合4強の井上拓斗/小野寺雅之もいるが、混合ダブルスA代表の渡辺勇大、金子祐樹も起用可能で戦力が豊富だ。ジェイテクトは、ブロック最終戦のNTT東日本戦で相澤桃李/佐野大輔、野田悠斗/川島直也という組み替えペアをぶつけ、相澤/佐野が善戦したが、ともに敗戦。相澤/野田のペアに戻して勝負か、今大会での引退を表明した市川和洋/馬屋原大樹をエースで起用するのか。主将の宮嶋航太郎を佐野と組ませるペアでも戦っており、どのようなオーダーを組むか注目される。
■再春館製薬所の絶対的エース山口茜「勢いを持って戦う」、ヨネックスはダブルスで勝負
山口茜
女子のTOP4は、準決勝で前回決勝カードの再戦となる組み合わせが実現。連覇を狙う再春館製薬所が、前回準優勝のヨネックスと対戦する。日本A代表が不在だったブロック戦は、苦戦を強いられ、最終節に逆転して1位通過。ただ、TOP4ではシングルス、ダブルスともに日本のエースである山口茜、志田千陽/松山奈未が揃うため、優勝に最も近い存在となる。山口は、年明けに右足の負傷から復帰したばかり。「自分のリズムでスムーズに動くには、もう少し。(S/Jリーグのブロック最終戦では)連続攻撃が少なかった」と、まだ本調子ではないが、それでも世界ランク1ケタの選手がほかに不在のリーグでは、絶対的な存在だ。TOP4に向けては「団体戦で優勝するとチームで勢いがついて、個人戦で結果が付いて来るという経験が何度もあるので、重視している。勢いを持って戦いたい」と意気込みを語った。若手の挑戦を受ける立場だが「あまり他人のことは言えないけど、最近は技術的に上手い選手は沢山いる一方で、自分たちの年代のように声を出して、何が何でも返すという気迫のある選手は、ちょっと少ないように感じる」と、まだまだ世代交代を許すつもりはなく、大きな壁となって立ちはだかる。ただし、第2ダブルスはやや不安定で、志田/松山が直前のアジア団体選手権で不調だったことも気がかり。第1ダブルスで勢いをつけられるかどうかは鍵となる。対するヨネックスは、シングルスに仁平菜月、高橋明日香と実力者を擁するが、山口の牙城を崩すのは容易でなく、ダブルスで2勝を狙いたい。エースの櫻本絢子/宮浦玲奈は、世界ランク8位。相手エースの志田/松山に対抗可能だ。第2ダブルスをどのペアで戦うか。ブロック戦では、保原彩夏が、加入内定選手の須藤海妃と組んで2勝1敗、杉山明日香と組んで2勝とフル回転。どちらで勝負に出るか。
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