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バドミントン コラム 2024年1月29日

バドミントン日本代表の選考に垣間見えた「パリ五輪後」改革のイメージ

バド×レポ by 平野 貴也
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高校生の宮崎友花が初の日本A代表に選出

次世代に向けた改革の一端が見えた。日本バドミントン協会は25日に会見を行い、2024年の日本代表選手を発表した。夏のパリ五輪に出場の可能性がある世界ランク上位選手は、日本A代表をキープ。女子シングルスの宮崎友花(柳井商工高2年=4月から3年)、男子ダブルスの岡村洋輝/三橋健也(BIPROGY)がB代表からA代表へ昇格した。日本B代表には、23年12月の全日本総合選手権で初優勝した女子シングルスの杉山薫(BIPROGY)や、準優勝だった女子ダブルスの石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)らが初めて選出された(文末参照)。

■桃田はA代表をキープ、世界ランクで上回る渡邉、大林はB代表

パリ五輪での活躍が期待されるA代表の主軸には、大きな変化がなかった。女子ダブルスの福島由紀廣田彩花丸杉)は、廣田が23年12月に左ひざ前十字じん帯断裂を負って戦列を離れているが、強化本部長も務める日本バドミントン協会の朝倉康善副会長は「大変な状況にあるのだろうとは思っているが、本人が手術をしないで(保存療法で)五輪に向けた取り組みをされることに関しては、しっかりと受け止めたい」と五輪レース継続に理解を示した。福島/廣田は、3月のフランスオープンで復帰の見込みだ。
男子シングルスは、世界ランク(1月23日更新)で、22位の渡邉航貴(BIPROGY)、31位の大林拓真(トナミ運輸)がB代表のまま。桃田賢斗NTT東日本)は38位だが、A代表に残った。朝倉副会長は「桃田選手は、年末の全日本総合で優勝して、大変にインパクトもあった。五輪だけがすべてではないという見方もある」、「トマス杯やアジア大会など、五輪以外で日本がどれだけの成績を残すかという部分では、彼の存在は非常に大きい」と団体戦を念頭に置いた代表チームへの影響も含めた選考であることを説明した。

■A代表昇格の宮崎、岡村/三橋は、28年ロス五輪を見据えた次世代

男子ダブルスの岡村/三橋はペア結成1年でA代表入り

日本バドミントン協会の村井満会長は「五輪だけが代表の活動ではない。代表活動は、幅広くある。そこを視野に入れた人選。パリだけでなく、その次のロサンゼルス、ブリスベン、将来的な日本のバドミントン界を支える若手の人選等も進めている」と話した。今回の代表選考のポイントは、むしろ「パリ五輪以外」にあると言える。
例えば、新たにA代表に加わる宮崎、岡村/三橋は、28年ロサンゼルス五輪の主軸への成長が期待されている。高校生の宮崎は、22年の世界ジュニア選手権女王。23年は国際大会に本格参戦し、世界ランクも39位まで上昇。A代表が派遣されるBWFワールドツアースーパー500以上の出場権が確実になる32位に迫っている。岡村/三橋は、組み始めた23年シーズンに世界ランクを30位まで上昇。強化本部の舛田圭太テクニカルエキスパートは「組んで1年でここまで来れた、期待は大きい。男子ダブルスは、他種目に比べて世代交代が上手くいっていないところもある。活躍すれば選ばれる形を採れば、若い選手の励みにもなる」と次世代の旗頭としての活躍に期待をかけた。
B代表に初選出の舛木さくら(北都銀行)も19歳と若い。まだ国内の全国大会で16強レベルだが、朝倉副会長は「時間をかけて議論した。成績はないが、将来性に軸足を置いて見ていきたいというところで選考した」とポテンシャル評価して抜擢したことを明かした。

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