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バレーボール コラム 2026年10月15日

昔と今で見るバレーボール 〜時代とともに変わる競技の魅力〜第3回:「ブロッカーの動きで見るSVリーグ」

バレーボールコラム by J SPORTS 編集部
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SVリーグのように、同じ相手と複数回にわたって対戦する場合、ブロック戦術の成否は特に勝敗を左右する興味深い要因となる。ネット際でいかに相手の攻撃に対応していくのか?一本目、つまりレシーブの返球位置や得点状況に応じた相手セッターの配球、各スパイカーが持っている攻撃の種類や特徴を始めとして、対戦前に把握・準備しておくべき要素は多い。戦術分析を担当するスタッフであるアナリストは、ネットを1mずつの幅で9分割して、映像を元に相手の攻撃を記号データ化し、傾向をまとめて次戦に向けた検討の材料とする。事前の対策を練り上げたうえで、いざ実際の対戦時には目の前で刻々と変化する状況をチェックしながら、「相手は何をしようとしているか」「何を変えたか」などをベンチスタッフに伝える役割も担っている。
「何をしようとしているのか」という分析の例として、相手ミドルブロッカー(X)のブロックに注目してみよう。

 

 

リードブロックとコミットブロックについても、併せてごく簡単に説明しておきたい。実際、見慣れるまではよくわからないかもしれないが、ここで想定するのはシンプルなモデルケースである。まず、味方セッター(S)への一本目が少しだけ乱れた状況において、Xはどこでブロックに構えているだろうか。Sがライト側へ一歩動き、味方のミドルブロッカー(A)がそれに合わせようとしたとき、XがAの動きに対応して正面についてくれば「フロント」あるいは「アジャスト」していると言う(Xが定位置から動かなければ「ステイ」)。そして、セッターがトスを上げると同時か、それより前、クイックに入ったAのジャンプに合わせてXがブロックに跳んでいれば、それはAに対する「コミットブロック」の可能性が考えられる。ボールがセッターの手を離れてから、Xがトスの位置を見て、それに反応するかたちでブロックに跳んだとすれば、そこでは「リードブロック」が採用されている、という判断が成り立つ。

 

 

一例として、このワンプレーにおいて「XはAにフロントしてコミットで跳んできた」ことがわかれば、相手はAのクイックを警戒しており、「ここにXをうまく引き付けることで、両サイドへのブロックは手薄になる可能性が高い」と考えることができる。逆に、Xは幅広い攻撃にリードブロックで対応しようとしていることがわかった場合、Aが高くテンポの速いクイックを多用することができれば、その効果は大きなものとなるだろう。

もちろん話はそこまで単純ではなく、一本目の返球位置やAとXの力量差など、さまざまな要因によって状況は変化していく。ただ、後衛のディフェンスと連動してブロックがシステム化されているケースでは「こうやられたから、次はこう」といきなり対応を変更することは難しいため、事前の想定を含めた総合力が求められる。今回紹介したのはほんの一部だが、ブロッカーの動きと駆け引きはトップレベルのバレーボールにおいて重要な要素を占めているため、今後もぜひ注目してみてほしい。

原稿提供:月刊バレーボール

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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