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バレーボール コラム 2026年10月8日

昔と今で見るバレーボール 〜時代とともに変わる競技の魅力〜第2回:「リベロ誕生で何が変わった?」

バレーボールコラム by J SPORTS 編集部
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リベロ制が導入されたのは1998年のこと。その準備段階ではまだ、この未知のポジションに対しては賛否の声も上がっていたが、導入からすでに約30年が経過しようとしている今、リベロ制がバレーボールの進化における大きなターニングポイントだったことを否定する声はほとんど聞かれない。

導入される前は、ミドルブロッカーも基本的に後衛ではレシーブに専念していた。大型の選手たちは比較的レシーブが苦手なケースも多いが、その分しっかり練習に取り組まなければ試合に出ることはできない。たとえ試合に出られても、穴となっては周囲の負担が増えるばかりだったのである。それが「リベロと交代すればよい」となってしまうのは、さんざんレシーブで苦労してきた先輩ミドルブロッカーたちにとって納得がいかない事態だった(レシーブ練習はきついメニューが豊富である)。リベロ否定論には、こういった理屈・感情をベースとするものが多い。平成以降に生まれたバレーボーラーたちには、すでにあまり縁のない話となっているが…。

 

 

専業化に伴って、レシーブの比重が下がったミドルブロッカーはさらに大型化が進んだ。後衛でベンチに下がる時間が増えたことで、故障が減って選手寿命が延びたこともリベロ制の副産物と言えるだろう。また、リベロ制の導入は第1回で紹介したジャンプサーブの増加と時期的に近かったこともあり、新たなポジションが加わるなかでサーブレシーブに対する考え方が変化していった。

現在、SVリーグのレベルにおけるサーブレシーブは、アウトサイドヒッター(OH)2人とリベロ1人の計3人で行われるケースが多い。OHは1人が前衛(F)、もう1人は後衛(B)である。一般的な考え方の例として、サーブレシーブのあとでFはネット際の攻撃に、Bはバックアタックに参加したいので、相手は「FかBのどちらかを狙って崩し、攻撃枚数を減らしたい」。こちらとしては「リベロがそこをカバーして、2人は攻撃に専念させたい」。こうして相手サーバーとの駆け引きにおいて考慮する要素が変化するとともに、リベロの守備範囲は拡大してきた。

 

 

セッターが1本目をレシーブしたときに、リベロが2本目、すなわちトスを上げるべきだという考え方が広がったこともあったが、フェイクセットの普及もあって今日では必ずしもそうとは言えない。2022年からのルール改正で、リベロもキャプテンを務められるようになるなど、リベロはその名の通り自由度の高いポジションであって、これからもその役割は変化を続けることが予想される。ただし、サイズに恵まれない選手にもトップレベルで活躍する道を切り開いた、革新的なポジションであるという、その事実が変わることはない。

原稿提供:月刊バレーボール

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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