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スキー コラム 2018年1月18日

FWTのシステムやその魅力

ウィンタースポーツコラム by STEEP
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フリーライドワールドツアー

フリーライドワールドツアー

スノーボード界のレジェンド、テリエ・ハーコンセンやギギ・ラフが参戦を表明したことで、俄然注目度が高まっている「FREERIDE HAKUBA」。

1月17日から1月27日の約10日間に渡って行われる「FREERIDE HAKUBA」は、17日~19日には日本人予選も兼ねたFREERIDE WORLD QUALIFIER 3★が行われ、その後、20日から27日の間でFREERIDE WORLD TOUR(以下FWT)が開かれる。
大会の最高峰となるFWTは、シーズンを通して世界で5戦のみ開催している。白馬大会はその開幕戦。他はカナダやアンドラ、オーストリア、スイスと続き、3大陸・計5カ国で行われる。この最高クラスの大会に参加できるのは、男女あわせて50名のスキーヤー・スノーボーダーのみという狭き門だ。
日本からは楠泰輔(SKI)と布施忠(SNOWBOARD)の参戦が決まっている。

フリーライドワールドツアー

この大会は人の手がついていない真っ新な斜面を、スタートとゴールをきめ、安全に考慮しつつ、アグレッシブに滑り降りた滑り手が勝利を収めるというもの。レベルに応じて4つのカテゴリーに分かれており、どのクラスにおいてもこのシステムは変わらない。

険しい山々の斜面を圧倒的な滑走スキルで滑り降りる各選手たちは、「ラインの難易度」、「コントロール」、「流動性」、「ジャンプ」、「技術」の5つの観点からジャッジされ、総合印象点で順位が決まっていく。
高速で滑りながら一瞬で地形を読み取る能力、滑走技術の限界に近い滑走ラインを選ぶ判断力、セーフティを確保しながらジャンプを織り交ぜたフリーライディング要素、そうした能力をフル活用して、滑り降りるプレイヤーの総合滑走技術がこのスポーツの魅力。フリーライドには雪山を滑る上での、すべての要素が凝縮されている。

どんな場所でやるのか、白馬の場合

フリーライドワールドツアー

日本の雪山の状況は、世界中のスキーヤー・スノーボーダーから注目されており、とくにJAPOW(ジャパウ)と呼ばれる1月の日本の雪は、質・量ともに一目を置かれている。

今回の開催地となる白馬は、長野五輪の開催地としても名が知られている場所。スキー場の背後には急峻な斜面をもった山岳地帯が広がり、さらに大量の降雪と積雪があることから、開催地として抜擢された。普段誰もが滑っているスキー場ではなく、まったくの自然の場所で行われるこのスポーツは、これまでに見たこともないパフォーマンスを目にするはずだ。

有力選手が続々と登場

フリーライドワールドツアー

1月20日から行われるFWTには、冒頭で紹介した2人のレジェンドスノーボーダー、テリエ・ハーコンセン、ギギ・ラフに続き、昨年も「FREERIDE HAKUBA」に参戦したトラビス・ライスの参加も発表された。

スキーに目を向けると、ソチ五輪スロープスタイルに出場し、フリーライドのシーンに活躍の場を移したマーカス・エダー(ITA)、前年チャンピオンのレオ・スリット(FRA)をはじめ、実力者が多く揃っている。

こうした選手たちと肩を並べる楠泰輔と布施忠がどのようなパフォーマンスを見せるかも注目だ。

STEEP

スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/

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