人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

スキー コラム 2015年2月25日

田沢湖でレジェンドとなる物語が生まれる!ミックとハナが史上最多勝に並ぶ可能性

ブラボー!!モーグル by STEEP
  • Line

2月28日モーグル(シングル)、3月1日デュアルモーグル。田沢湖スキー場で行われる、今季W杯第7戦&第8戦には、いろいろな注目点がある。

まずは、1980年から36シーズンの歴史のあるFIS(国際スキー連盟)主催W杯モーグルが、初めて田沢湖スキー場(秋田県)で開催されるということ。
過去日本での開催地は、リステルスキーファンタジア(福島県)、苗場スキー場(新潟県)、斑尾高原スキー場(長野県)、飯綱高原スキー場(長野県)の4ヶ所。秋田県での開催は記念すべきことであり、外国人選手にとって、いや日本選手にとっても新鮮で、興味深い展開となるのは間違いない。
日本最深の美しい湖、歴史ある温泉郷の雰囲気は、日本の奥深い魅力を世界に伝えるものとなるだろう。

そして田沢湖では、歴史的な記録が生まれる可能性があるのだ。

現在(‘15季第6戦まで)、男子のミカエル・キングスベリー(カナダ)は通算26勝、女子のハナ・カーニー(アメリカ)は通算44勝。
W杯モーグルの歴史で史上最多勝は、男子がエドガー・グロスピロン(フランス)の28勝、女子がドナ・ワインブレヒト(アメリカ)の46勝だ。ミックとハナは、あと2勝ずつ。今回の田沢湖W杯で、男女とも最多勝記録に並ぶ可能性があるのだ。

ミックは今季6戦5勝、5連勝中。絶好調であり、100%に近いパフォーマンスをすれば、まず負けない。現在総合2位のアレクサンドル・シュミシャエヤエフ(ロシア)は、ターンに関してはミックを凌ぐ高い評価を語られるが、エアの難度点が高くないのでなかなか王者を超えられない。

‘90年代からモーグルを知る長いファンには説明不要だろうが、エドガーはモーグルの世界ではカリスマ的存在だ。‘92アルベールビル五輪の金メダリストであり、日本にモーグルの”熱”を伝えた存在だと言って過言ではない。
そんな”神”を、22歳の若き王者は越えようとしている。
田沢湖でミックが、新たな”神”となる可能性は大いにあるといえる。

一方女子のドナは、やはりエドガーと同時代の選手で、‘92アルベールビル五輪金メダリスト。‘91世界選手権を制しており、W杯総合優勝は5度。特に通算46勝という記録は、永遠に超えられないものとも考えられた。
ハナは、‘10バンクーバー五輪の金メダリストであり、世界選手権は3勝。W杯総合優勝は5度。今季6度目の総合優勝、そして通算46勝を超えれば、史上最高の記録ホルダーとなる。同じアメリカ出身の偉大な先輩越えでもある。

今季は成長著しいジャスティン・デュフォー-ラポイント(カナダ)に押され気味だったが、第5戦ヴァルサンコム大会で優勝を果たし、総合1位にも返り咲いている。
また、「たぶん今季で引退」と話しており、この田沢湖2戦を含めた残り3戦は期すものがあるはずだ。
ちなみに、ハナのW杯初優勝は日本での大会(‘04季苗場)だった。最強女王の記念すべき瞬間が、また日本で見られるかもしれない。

さらに、王者の記録だけでなく、見逃せないのは日本勢の活躍だ。
遠藤尚、伊藤みき、村田愛里咲といった負傷による欠場者は多いが、現在西伸幸は総合15位、星野純子が総合12位。今、勢いのあるこの二人には、地元開催でさらに力を発揮することを楽しみにしたい。

STEEP

スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
スキーを応援しよう!

スキーの放送・配信ページへ