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スキー コラム 2012年12月6日

本物の王者は誰だ? 絶対女王は重傷を負いピンチ!

ブラボー!!モーグル by STEEP
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いよいよ12月15日、モーグルW杯の2012-2013シーズン(‘13季)が開幕する。会場はフィンランド・ルカ。3年連続で開幕戦の舞台となる。

今季はW杯シリーズだけでなく、2年に一度のFIS(国際スキー連盟)主催による最大イベント、世界選手権が開催される。そして来季には、ソチ五輪が控えている。W杯総合グランプリの行方、世界選手権王者の称号を得るのは誰か、五輪に向けての流れはどうなるか、など注目すべきポイントが例年以上に多い。緊迫感あふれる、ドラマチックな展開となるのは間違いない。

最大の焦点は当然ながら、王座の行方だ。
昨季は、男子がミカエル・キングスバリー(カナダ、通称ミック)・13戦8勝、女子がハンナ・カーニー(アメリカ)・13戦11勝。男女ともまさに歴史的圧勝だったが、今季はまず同じ展開にはならないだろう。

男子は、2010年バンクーバー五輪金メダリストのアレックス・ビロドウ(カナダ)が戻ってくる。充電期間とした昨季は4戦のみ出場だったが、今季は完全復帰する。
さらに、’11季W杯総合グランプリ&世界選手権王者のギルボー・コラ(フランス)も、昨季腰痛による休養から復活参戦。王座奪回を目指す。
昨季のミックの圧勝は本物か? 「王者の中の王者」を決めるバトルが、繰り広げられることとなる。

2強あるいは3強に絡むのは、昨季W杯総合2位のパトリック・デニーン、同3位のジェレミー・コータのダブルエースのいるアメリカ勢だろう。フィリップ・マーキーらトップ2以外のカナダ勢も、優勝争いや表彰台に食い込む力がある。昨季初表彰台(3位)に立った、日本の遠藤尚の成長にも期待したい。ポテンシャルの高さは、世界トップレベルだ。

女子は、昨季総合2位まで上り詰めたジャスティン・デュフォー-ラポイント(カナダ)が、ハンナにどれだけ迫れるか? 18歳の勢いで、女王への階段を上れるか? が注目ポイントだ。「横綱対大関」的な対戦である。
ところが、その横綱が10月の合宿でクラッシュ。肋骨を2か所折り、内臓を強打した。骨折は直ったものの、肝臓への影響が残り、W杯序盤戦を欠場。地元開催の第4戦レイクプラシッド大会からの参戦を目指している。W杯女子シーンは、一気に混戦状態に陥っているのだ。

そんな状況を踏まえると、ジャスティンの姉、クロエや昨季女王の連勝を止めたオードリー・ロビショウらのいるカナダ勢は、ますます勢いを増しそうだ。ただし、昨季総合4位のヘザー・マクフィーを2番手とするアメリカ勢も、層の厚さで簡単には負けないはずだ。
伊藤みき、村田愛里咲、上村愛子と3人の表彰台経験者を持つ日本チームも、米加に次ぐ勢力と言える。
ハンナが序盤戦不在で、もし完全復活すら危ういとなると、第3勢力たちにはチャンスが増大する。若いジャスティンの「繰り上げ女王」誕生など、簡単に許さないだろう。

さて今季は、どんなシーズンとなるのだろうか? 何が起こるかわからない、目の離せない戦いになりそうだ。
さらに詳しいW杯バトルの見どころや日本チームの情報などは、次回以降のコラムでお伝えしたいと思う。

[写真左]ミックとハンナ。昨季圧勝のこの2人だが、今季は試練のシーズンとなる
[写真右]アレックスにとっては、後輩にチャレンジする展開。意地でも負けられない

[写真左]ギルボーは29歳での再始動。スタイリッシュなエアが再び蘇る
[写真右]ジャスティンは、ハンナの出遅れで新女王への可能性も増した

[写真]3Dエアも飛ぶ実力者ヘザーは、アメリカチームを引っ張る存在に

STEEP

スキー・スノーボードの本質を追いかけるWEBメディア。90年代からフリースタイルスキーを追う編集部による、モーグルW杯の見どころを紹介。サイトでは様々な情報を更新中。https://steep.jp/

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