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アメリカとカナダが上位独占!金メダルのチョック&ベイツ組「世界選に向けて大きな自信になります」| ISU四大陸フィギュアスケート選手権2023 アイスダンス レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組
本気メンバーを送り込んできた北米のアイスダンス超大国2カ国が、2023年四大陸選手権アイスダンスの上位6席を当然のように独占した。アメリカのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組が、自身としては3度目の、アメリカ勢としては5年連続の戴冠。表彰台の両脇には、カナダの2組、ロランス・フルニエ・ボードリー&ニコライ・ソレンセン組とマルジョリー・ラジョワ&ザカリー・ラガ組が立った。
「四大陸で3つ目の金メダルを獲得できたことは、大いなる誇りですし、自分たちの滑りに心から満足しています。最初から最後まで楽しむことができました。さわやかな気分です」(チョック&ベイツ組)
2週間前の全米選手権で4度目の優勝を飾った足で、そのままコロラド・スプリングスへ直行したというチョック&ベイツ組は、すでに十分に練上がったプログラムを、さらに磨き上げることだけに専念してきたという。エレメンツの密度を高め、表現力の深みを増す努力は、確固たる結果につながった。リズムダンス(87.67点)でも、フリーダンス(133.14点)でも、もちろんトータル(220.81点)でも、パーソナルベストを更新した。
中でも「火と風の精たち」のストーリーを披露するFDは、ついに完成形へ近づいたと言える。緻密な技術力で、あらゆるエレメンツで高いレベルと高いGOE出来栄え点を得た。なにより、その重厚な表現力で、アリーナ全体の空気を完全に制圧。難しい解釈のプログラムは、崇高なる芸術作品へと昇華した。PCS演技構成点の「構成」では、10点満点の評価をつけるジャッジも。
しかもFDとトータルは……本人たちでさえ「衝撃」と語ったほどの高得点で、今シーズン最高得点を記録した。つまり今大会は欠場を余儀なくされたが、来る世界選手権では最大のライバルとなるはずのパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ組(カナダ)の得点を上回った。
「この高い標高の中で厳しいトレーニングを積み、これほどのパフォーマンスが出せたことは、世界選に向けて大きな自信になります」(チョック&ベイツ組)
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