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イリヤ・マリニンが全米王座を獲りに行く!ジェイソン・ブラウンの新しい競技プログラムにも注目 | 全米フィギュアスケート選手権2023 男子シングル プレビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部マリニンが改良したい分野で……つまりアーティスティックな面で、世界を魅了し続けてきたのがジェイソン・ブラウンだ。4回転は1度もパーフェクトに成功させたことはない。しかし極上のスケーティングと流麗なスピン、創造性あふれるステップとで、FSでは世界10位の、トータルでは世界8位のパーソナルベストを叩き出した。2015年にはナショナルチャンピオンにも上り詰め、四大陸選手権では2度のメダルにも輝いた。
人生2度目の五輪を、6位で見事に締めくくった後、ジェイソンは「これでもう終わりかな」とも考えたという。ただ勢力的にアイスショーを転戦していくうちに、フィギュアスケートへの愛と、もっともっと成長したいという意欲が、自然に湧いてきた。復帰のタイミングは、全米選手権と決めた。
フィギュアスケートを、スポーツから優れた芸術へと昇華させてきたジェイソンの、新しい競技プログラムが楽しみでしょうがない。今や2026年五輪まで続ける可能性さえ否定しない。28歳の新しいスタートを、じっくりと見届けたい。
カムデン・プルキネンにとって、間違いなく機は熟した。5年前の全米ジュニアチャンピオンは、シニア大会では12位、7位、8位、5位、と確実に順位を上げてきた。国際的評価も高まりつつある。昨春、急遽代理招集された初めての世界選手権では、SP・FSともにパーソナルベストを更新しただけでなく、FSで3位スモールメダルの嬉しいサプライズもついてきた!
今季はチャレンジャー大会のUSクラシックで、シニア国際大会で初の3位表彰台に乗った。さらに同じくCS大会ゴールデンスピンでは、初優勝さえ持ち帰った。プルキネンが次に獲るべきは、初めての全米選手権シニアメダル。そして世界選手権へ。今回は正式な代表メンバーとして、出場権を得てほしい。
18歳リアム・カペイキスにとっては、成長の披露の場となるはずだ。1年前のシニア全米初挑戦は7位と健闘した。今回はトップ5入り、さらにはメダルも射程圏内。なにしろ今季のチャレンジャー大会アイスチャレンジで、シニアの国際大会初タイトルをつかみ取った。気品あるスケーティングや、丁寧なムーブメントは、ジュニア時代から定評が高い。しかも今季からは、4回転も、積極的にプログラムに組み込んでいる。
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