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スポーツアーカイブの課題 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 秩父宮記念スポーツ博物館・図書館
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部日名子実三の彫刻作品
K:日名子実三という彫刻家で、大正・昭和期に活躍した彫刻家です。これは彫刻の形をしていますが、全面に「明治神宮水上競技大会」という言葉が刻まれています。これ独立した美術作品としての彫刻というよりも、実は目的を持って作られたもので、分かりやすく言えばトロフィーです。
M:なるほど。
N:スポーツ芸術の中で、受賞や応募の対象となったものと違って、実際に使われるために作られたものになります。オリンピックの中で、特に芸術、美術作品と言わずとも、ポスターやコスチューム、大会運営のためのシステムそのものなどに、デザインや設計という人たちが有名無名に関わらずに関わっています。様々なものをクリエイトして、オリンピックが運営されていますが、芸術分野に限らず、クリエイティブな人たちがいろいろな形で大きいものを作り上げていくというのも、一つの歴史です。
M:いかなるスポーツイベントも、やはりアーティストとアスリートの連携、コラボレーションが見られるのですね。
アーカイブすべき資料
M:次に、アーカイブすべき資料について、です。収蔵庫を拝見してポスターや競技器具、文献のフロアで公文書を見せていただきましたが、アーカイブすべきスポーツ資料についての先行研究が発表されています。これは秩父宮スポーツ記念博物館の研究でもありますけれど、学芸員の先生方をはじめ日本のアーカイブ学を研究されている方々が出された見解をまとめたものです。やはり映像や音声資料が圧倒的に欠如していますよね。
N:そうですね。今回も唯一ご紹介できていないものも、やっぱり映像資料です。
M:相対的に見ても少ないですよね。
N:どうしても映像資料の権利処理というのは非常に複雑で手間がかかるということもあり、積極的に収集しきれないところがあります。
M:選手のパフォーマンスが記録されている映像は、何よりもスポーツの歴史を物語る資料です。だからアーカイブされてほしいと思うんですよね。もっと言うと、オリンピックをはじめとする各国際競技会で活躍しているアスリートの育成には、少なからず公的資金が投入されています。スポーツ庁はじめJOC(日本オリンピック委員会)もいろいろな助成金を出して、育成に取り組んでいる。国民の税金が一部入っていますので、そうした公的資金によって育成されたアスリートのパフォーマンスは、マスメディアに乗って経済効果を生みます。スポーツの国際大会、競技会は放送するのにすごくコストがかかるので、マスメディアも映像から利益を得ないとスポーツ報道をし続けることはできません。ですから、お金をどんどん生み出すことは、いいことだと思うんですね
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