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町田樹のスポーツアカデミア 【Dialogue:研究者、スポーツを斬る】 ~女性アスリート問題~ 東京大学医学部付属病院 能瀬さやか先生:医師としてスポーツに携わりたい方へ
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部M:先生はこれまで産婦人科になられてスポーツの現場を知ろうと、色々なスポーツ系の学会に行ったり、協会に連絡をしてきたと。先生はそうした活動を無謀とおっしゃられますが、これまでそれぞれの領域でパイオニアと呼ばれる人たちにお話を伺ってきましたが、研究をするに至った動機を聞くと皆さん無謀なことをされてきていたので、能瀬先生もやっぱり産婦人科医としてスポーツにどう関われるのか、或いは女性アスリート問題にどうアプローチしていけばいいのかということを切り開かれてきたパイオニアなんだなということを感じました。
一方で、先生は産婦人科医として、一般の患者さんと同じようにスポーツ選手たちを診ればいいのかもしれませんが、どうして東京大学医学部附属病院にアスリートに特化した外来を開いたり、或いは産婦人科医にとどまることなくアスリートにフォーカスを当てられてきたのでしょうか。つまり、スポーツに特化した外来や診療は必要なんでしょうか。
町田樹と能瀬さやか先生
N:いずれは特化した外来が無くても受診した方がたまたまアスリートであったということで誰でもアスリートの診療をできることが理想だと思いますが、今日お話した通り、アスリート特有の問題がありますので、こういうことを理解した診療というのが一般の方とは全然違います。もう一つ重要な点は、ドーピングの問題です。アンチ・ドーピングの基礎知識をきちんと理解した上で診察をしないと、アスリートの努力や人生を奪ってしまいます。こういったアスリート特有のドーピングに関する基礎知識も入れた上での診療が必要だと思いますので、やはりアスリート外来は必要だと思います。
また、アスリート外来となっていますが、スポーツで得られた知見というのは、アスリートに限らず予防医学にも繋がる問題かなと思っています。整形外科の分野がそれは顕著だと思いますが、今日お話しましたエネルギー不足、無月経というのも、アスリートではない方のダイエット・低体重・無月経・骨粗鬆症といった問題にも繋がっていきますので、そういった予防医学の視点から考えると、医療費削減という点では社会に対する貢献度も高いなと考えています。スポーツ医学の問題が、国民全体のヘルスケアというところに繋がるような取り組みができれば嬉しいかなと思います。
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