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フィギュア スケート コラム 2021年4月5日

【レビュー:ISU世界フィギュアスケート選手権2021 アイスダンス】 五輪の出場枠を2人の絆でたぐりよせた小松原美里&ティム・コレト組 シニツィナ&カツァラポフ組が混戦の中初優勝!

フィギュアスケートレポート by 野口 美恵
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ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ組

そして表彰台争いは、ロシア、欧州、カナダ、米国とベテランがそろい、混戦となった。コロナ禍の異例のシーズンを乗りこえて、初優勝を手にしたのは、ヴィクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ組だった。リズムダンスの『雨に唄えば』では軽快で息の合った滑り、フリーダンスの『Andante』『我が母の教えたまいし歌』では美しさの極みといえる滑りをそれぞれ披露。2人の華やかなオーラが、観客のいない会場を温めているように感じさせた。

14年ソチ五輪でエレーナ・イリニフと組んで銅メダルを獲得したカツァラポフにとって、それから7年の歳月をへて世界の頂点に立ったのは、いかに感慨深いことだったろうか。キス&クライに座ったあと、カツァラポフはずっと目をつむったまま得点板を見ることが出来ず、祈り続け、優勝が確定した瞬間に両手を挙げて跳びあがった。
「もうこの感情を言葉で説明することは出来ません。僕たちのすべての感情は今日、演技で出し切って、氷の上に置いてきましたから。昨季の欧州王者になってから、僕たちはもっと進化できると火が付いて、これまでの倍の練習をするというくらいの気持ちでやってきました」
とカツァラポフ。シニツィナも
「今日は演技前から目がうるんでいて、そして演技を終えてもその涙は止まりませんでした。感動的な時間でした」と答えた。

また銀メダルを手にしたのは、マディソン・ハッベル&ザカリー・ダナヒュー(米国)。30歳同士のベテランカップルだ。フリーダンスは『ハレルヤ』のメロディに溶け込んでいくような、しっとりとした滑りを見せた。214.71点で自己ベスト更新しての銀メダル。ハッベルは、こう語った。
「本当はこのタイミングで金メダルを持ち帰りたい気持ちはありました。でも誇らしい銀メダルです」
平昌五輪4位の悔しさを胸に、演技にさらなる磨きをかけてきた30歳。北京五輪にむけて、確実な一歩を記した。

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