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フィギュア スケート コラム 2021年3月9日

【フィギュアスケーターのオアシス♪KENJIの部屋】村元哉中&高橋大輔 後編

フィギュアスケートーーク by J SPORTS 編集部
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KENJIの部屋

元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二氏。トップスケーターからの人望も厚く、そのユーモラスなキャラクターで今では日本フィギュアスケーターの兄貴的存在。そんなKENJIが日本を代表するトップスケーターをゲストに迎えお届けする30分のトークショー!

ゲストは前回に続き、アイスダンス転向で世間を驚かせた高橋(※「高」は正しくは「はしご高」)大輔選手と、そのパートナー・村元哉中選手。デビュー戦や2戦目の全日本フィギュアを振り返りながら、アイスダンスの魅力を教えてもらいました。

後半戦スタート

デビュー戦のNHK杯を振り返って

KENJI:苦労がたくさんありました。そして、デビュー戦がNHK杯。

高橋:試合前も色々あって、なかなか順調に行かなかったから、時間が無かったよね。

村元:正直、NHK杯に間に合うか分からなかったくらいです。

高橋:リズムダンスを作ったのが9月半ばになっちゃって、その前にバッジテストもあったんですよ。哉中ちゃんが前回持ってなかったんだよね。そっちの練習をしなくちゃいけなくて、コロナもあって振り付けにも来れないというのもあって、リズムダンスは9月になっちゃって。

KENJI:緊張とかではなくて焦りの方が強かった。

高橋:焦ってましたね。

村元:でも、NHK杯の2週間前くらいに全部がまとまってきて、すごい良い練習ができて、結構追い込みもできて、日本に帰る数日前くらいにはすごい楽しみが大きくなりました。

KENJI:結果3位でしたが、デビュー戦を終えてどうでした?

高橋:めちゃくちゃ緊張しましたね。ただただ。

KENJI:リズムダンスの練習が始まって、緊張してるのも分かっていたし、衣装がマスクの衣装だったから、ここから高橋大輔選手がもっと緊張して顔が緑になって、もっとマスクになると思いますって言おうと思ったんだけど、言うと怒られるかなと思ってやめた。

高橋:もう、ほんまにそんくらい(笑)。緊張しか覚えてない。

KENJI:哉中ちゃんはどうやった?

村元:とにかく楽しみでしかないというか。2シーズン振りにアイスダンスに戻ってこれて、緊張もしてたんですけど、楽しみの方が大きくて、とにかく楽しいという感覚しかなかったです。結果とかもあまり考えないようにしておこうと思って、とにかく大ちゃんとアイスダンスができることが叶ったこと自体が奇跡で、このNHK杯がデビューということも、色々重なって嬉しくて、とにかく楽しもうという気持ちしかなかったです。

2戦目の全日本フィギュアを振り返って

KENJI:2戦目の全日本フィギュアでは、NHK杯に比べるとマスクは落ち着いてできたの?

高橋:楽しむという意味では全日本が楽しめました。戸惑いというか、曲に入る前もそうですけど、作り込んで入るじゃないですか。公式練習も全部作り込むじゃないですか。試合前のアップをしたのもNHK杯が初めてだったから、その持っていき方とか、初めてが多すぎてNHK杯は考え過ぎてました。戸惑いに対応しきれないまま終わったという感じだったんですけど、一回消化できたので、こんなもんかと分かった上での全日本だったので、全日本は攻めて行こうみたいな。やっぱり魅せて行こうと2人で話していたので、その気満々で行ってたからめちゃくちゃ楽しくやれました。

KENJI:リズムダンスの公式練習でちょっとアクシデントがありました。目の前にいたから声出してもうたしさ。足は大丈夫だったの?実際。

村元:あの瞬間は終わったと思いましたね、正直。

高橋:ほんまに終わったと思いましたね。

村元:本当にヤバかったよね。

高橋:僕、まだ残ってます、あの感触。グニャってなったんですよ。

村元:でも、右足が下にあってくれたおかげで、完全にインしなかったんですけど、ちょうど入ったときも横から上に外旋したので、色々セーブされて大ごとにならなくて済んだという。

高橋:映像では僕の足が浮いちゃって乗ってるから、本当に全体重が掛かってたんだなと思って。

村元:めっちゃ重かったで。筋肉とかも大きくなっているから、オーーーってなった。

高橋:本当にごめん...。

KENJI:全日本フィギュアは2位という結果だったんですけど、振り返ってどうですか。

高橋:初戦を終えて2戦目で、アイスダンスというものを少し知れた気がしていて。アイスダンサーとして魅せることを、全日本では感じられたと思うので、この2戦を終えて本当に良かったなというか、これからこうして行こうということが一層明確に思えた試合になったかな。

お互いのコネクションをしながら人に魅せる、伝えるということを、どこに自信を持っていけばもっとできるのかが分かって、リフトとスピンに関してはまだ不安があるんですけど、そこを自信を持ってできたらもっとターンなどにもフォーカスできるし、そこができてくれれば、パッションだけにフォーカスを持っていって良いものが出せるなと思うので、これは順序だなとより明確に思えました。

KENJI:こんなこと言ったらあれやけど、大ちゃん今日めっちゃ喋るやん。

高橋:そうやんな!俺もさっきからずっと喋ってて、ごめんごめんって思って。哉中ちゃん喋って(笑)

KENJI:今のを聞いて、哉中ちゃんの中でここはこうしようと思ってところはある?

村元:全日本が終わったあとは、とにかく悔しいという気持ちが大きくて、当日の練習もすごく良くて、全てが揃った感じで準備万端でした。あのアクシデントが無かったらまた違ったんだろうなというのもあるんですけど、その中でも大ちゃんとならいけるという勝手な自信は全日本が終わった後に付きました。

プログラムについて

KENJI:仕上げたプログラムの中で、ここ見て欲しいなっていう拘りの場所ってある?リズムダンスから。

高橋:僕は正直、ミッドライン?

村元:哉中もミッドライン!

高橋:ミッドラインステップのところで、なんか良い感じのグルーブ感が2人で出てるんじゃないかなと思って。

KENJI:ミッドラインの真ん中のところのさ、スライドのところからが好きなんですけど。あれカッコイイよね。

村元:あれはマリーナの拘りです。モホークからのスライドは絶対に外さなかったよね。

KENJI:フリーダンスの見どころは?

村元:全部好きなんですけど、はじまりが一番好きかもしれない。

KENJI先生が好きなシーン

KENJI:俺、哉中ちゃんが座ったあとに手をここ(顔の前)にするときが好き。はじまってないねん、まだ。

村元:哉中も、大ちゃんが手を離してこうやってくるところで、いつも一人で鳥肌立ってる。「あ!始まる!」っていう、その世界にすごい入り込んでるから、曲が鳴った瞬間一人で鳥肌立ってる。

高橋:俺はそのとき「スピン!スピン!」ってなってるから、不安過ぎて。お気に入りはコレオステップのところ。あそこがまだまだ伸びる余地があると思ってる部分で、逆に軽やかさと力強さの両方を出せるんじゃないかなと思ってるので、もっと素敵にできると思っている場所です。まだ2戦では見せられてないですけど。

アイスダンスが注目されていることについて

KENJI:大ちゃんがアイスダンスをするってなって、アイスダンスがすごい注目されてきてるわけやん。哉中ちゃんとしても嬉しいんじゃない?

村元:いや、すっごい嬉しい。もう感謝しかないですよ。本当に嬉しいです。だって、こんなにアイスダンスが取り上げられたこと無いじゃないですか。もちろん今までアイスダンスを大きくしてくれた過去のスケーターとかもいらっしゃいますが、大ちゃんがすることによってより注目されて、まずアイスダンスを見る機会が増えるじゃないですか、知らない人たちも。見て、そこから興味を持ってくれてというのを感じますし、思ったよりみんなアイスダンスを知らないんだなということにビックリもしました。やっとアイスダンスがなにかというところから始まったというか、それは大ちゃんがやってくれたお陰でもあると思っていますし、そこで興味を持ってくれた方に、色々なアイスダンスのカップルを見て欲しいと思います。私達だけじゃなくて、アイスダンスの良さを知って欲しいなと思います。日本にもいますし、過去にもたくさんいますし、色々なカップルを見て欲しい。

KENJI:哉中ちゃんの思うアイスダンスの魅力とは?

村元:いつも聞かれるんだけど、言葉にするのが難しい.....

高橋:賢二先生が思うアイスダンスの魅力は?

KENJI:舞台を見ているとか、なにか映画を見ているような感じで、肩の力を抜いてゆっくりと見て欲しいの。もちろん技術のことも知りたいとも思うけども、それを一度忘れて、優雅な気持ちになって見てもらえるのがアイスダンスの魅力じゃないのかなって思います。もちろんスポーツなんだけど、芸術面がより強いのかなと。あとさ、子どももできるし、大人になってもできるのがアイスダンスの魅力かなと思う。

村元:誰かと一緒に作り上げていく過程もアイスダンスの一つの魅力なのかなと思います。喜びも2倍になるし、全てに関して、誰かと一緒に作り上げていく過程を魅力と感じています。2人で一つの作品を作り上げることがアイスダンスならではというか。

高橋:シングルって一人で表現するじゃないですか。一人だからこそ出せるものもあるけど、2人でしか出せない世界もやっぱりあるわけじゃないですか。ペアはストーリー性のあるサーカスを見てる感じですごく楽しめるし、アイスダンスはドラマや映画の主人公たちを見ているような感じで、それぞれシングル・ダンス・ペアって魅力があると思うんですけど、アイスダンスはやっぱりその中でもスケートというものの追求がある。ターンひとつにしろ、そういった部分を競っているところもあると思います。だから、長く研究できる。一人でひとつのことに長い間没頭するのって難しいと思うんですけど、それを2人で楽しみながら追求できるということは、長くスケートを楽しむ上で、アイスダンスは一番魅力的なものなんじゃないかなと思います。

今後の目標

今後に向けた意気込み

KENJI:今後に向けた意気込みを聞かせてください。

高橋:スタートしたときから、2022年の北京オリンピックを目指してやってきています。2021年では全日本選手権を優勝しなければ絶対にそこには行けないので、そこを目指して行くしかないというところです。だから、全力でやるしかないと思っています。

村元:同じく、この一年が本当に勝負だと思っているので、今年の年末の全日本では必ず表彰台の真ん中に立って、目標としている2021年の北京オリンピックに向けて全力で。

高橋:急成長だよね。急成長しなきゃいけない。

村元:本当に、全力で、悔いのないように一生懸命頑張りたいと思います。

KENJI:怪我も怖いし、体調も気をつけて練習に励んでください。みんな一生懸命応援しています。

収録を終えて

村元:賢二先生に直接、哉中と大ちゃんがアイスダンスカップルを結成してどう思ったかを聞けていなかったので、それを聞けてすごい良かったのと、すごい不思議な感じでしたが楽しかったです。

高橋:賢二先生が思うアイスダンスの魅力とかって、普段だとなかなか聞かないじゃないですか。メディアの方には言ってると思いますが、直接聞いたときに、僕自身もアイスダンスはスケートの中でも長く続けられるものだと思うし、それを僕は考えないと分からなかったけど、賢二先生は長いことやられているし、見てきているので、パッと的確なことを仰られるなと思いました。

ーーーどんな部屋だった?

村元:いつも終わった後に、もっとスケート頑張ろうと思える部屋だなと思います。

高橋:僕は賢二先生と一緒に現役をやっていて、試合で同じ部屋だったりもしました。僕も34歳になりましたけど、賢二先生が30台とかで僕が10台とかで一緒に試合に出てたので、その当時の賢二先生の年齢を僕は越えていて、本当に歴史って色々あるなと。結構、振り返りができる部屋だなと思います。賢二先生はスケート経験者ですし、経験していない方とは違って、僕たちが言ったことに対しての感じ方が違ったりするときもあるので、そういった意味で気付いたら色々話しちゃうみたいな、そんな部屋になっていると思います。

文:J SPORTS編集部

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