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フィギュア スケート コラム 2020年5月11日

【髙橋大輔選手スペシャルセレクション】モロゾフの胸で泣き、長光歌子コーチと抱き合いまた泣いた。「日本男子初の銀メダルを届けられたことが、本当に嬉しい」

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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日本の織田信成はショート14位から7位まで巻き返した。またこの2006/07シーズンに急速に台頭したトマシュ・ベルネルが、勢いそのまま、爽やかに4位に飛び込んでいる。ちなみに15歳のハビエル・フェルナンデスと19歳のセルゲイ・ボロノフにとっては、この東京大会が、生まれて初めての世界選手権体験だった。

そしてフリーで堂々1位の得点を叩き出した高橋大輔は、ついに念願の表彰台に上った。自身にとって初めての世界選メダルはまた、1977年の佐野稔、2002年・2003年の本田武史の銅メダルを上回り、日本男子シングルにとって初めての世界選手権銀メダルでもあった。

「自分を信じて、今までやって来たことを信じてやろう、と思って滑りました。日本で、日本男子初の銀メダルを届けられたことが、本当に嬉しい。これをステップに、次は1位を目指したいという気持ちが、さらにまた強くなりました」



2008年 四大陸選手権:革命的プログラム、初のISU選手権大会制覇

ショート・フリーともに質の高い演技を披露し、特にフリーでは、ISU公認の国際大会で自身初めて2つの4回転ジャンプを成功させた。当時としては歴代最高得点のトータル264.11ポイントをマーク。圧倒的な強さで、高橋大輔は自身にとって初のISU選手権大会タイトルを手に入れた。

ただし、この2007/2008シーズンの高橋の「真の」功績は、おそらく得点や4回転の数ではない。本当に語るべきは、高橋とモロゾフがフィギュアスケート界にもたらした、衝撃的で革命的なプログラム。そう、いまだ伝説のプログラムとして語り継がれる、『白鳥の湖〜ヒップホップバージョン』である!

いまでこそヒップホップやテクノ、ハウスを取り入れるプログラムも増えてきたが、当時は斬新すぎるほどのアイディアだった。シーズン初戦の初披露の機会を、少々不安な気持ちで待ったファンや関係者も多かったに違いない。

もちろん賭けは大成功。フィギュアスケート特有のシームレスな動きに、相反するヒップホップの速くシャープなビートをたくみに混ぜ合わせることで、素敵にポジティブな化学反応が生まれた。ヒップホップの本場、アメリカでのGP大会で、「サイバースワン」は高い評価を得た。「今季最注目プログラム」とさえ絶賛された。

なにより高橋本人のダンス能力がすごい。マンハッタンで2ヶ月間特訓した成果だという。上半身と下半身がそれぞれ縦ノリと横ノリを自由自在に使い分けるわ、小刻みに速いステップを繰り出すわ。スケートリンクをクラブの乗りに完璧に包み込んでしまうのだ。

文:J SPORTS 編集部

J SPORTS編集部

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