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6位 片伊勢武
ショートプログラムは残念な結果に終わった。3ルッツからのコンビネーションジャンプで転倒。スコアは55.31に留まったが、「今日のミスも、神様から『ショートを失敗してフリーでどこまでできるか?』と試されているのだと思って、明日は頑張ります」と、独特の表現で明日への意欲を語ってくれた。緊張が試合に影響を及ぼすことの多い選手なのだが、今回は特に、リンクの氷が硬いことが気になっていて、そのことに対する不安が試合に出てしまった面もあるようだ。
フリーでは良く巻き返した印象だったのだが、自己評価は厳しいものだった。
「悔しい気持ちで一杯です。今は現実を理解してないというか、頭が真っ白です。全中は最後なので、表彰台を狙ってやっていたし、そこに全然届かなかったのが悔しい」。 演技序盤でのフリップのミスを、後半でリカバーしようと意識して滑っていたのだが、そのために焦ってしまった面があったようだ。 「今日は最後の全中なので、伸び伸びと楽しもう、という思いで滑りました。ただやっぱり緊張してしまいました」。この春から、彼は高校生になる。 「来年からはトリプルアクセルがないと勝つことはできないし、今後の一番の課題として取り組んでいきたい」。 と意欲を見せてくれた。練習でのクオリティはとても高い選手だ。努力が試合の結果に結びつくことを期待したい。
7位 佐々木晴也
ショートプログラムの演技後、フリーでは3アクセルに挑戦すると話してくれた。フリーでの3アクセルは練習で成功したどころか、「まだ曲かけで入れたこともない」状態だというが、昨年の全中には怪我のために出られなかったこともあり、最後の全中でチャレンジをしたいのだそうだ。「2年前、1年生の時は良い演技ができたので、それから2年が経って成長した姿を見せたい」と力強く語ってくれた。
そして迎えたフリー当日、朝の公式練習では3アクセルを1本成功させることができたのだが、本番では回避の決断をしたのだ。この理由について尋ねられると、 「いつも愛用の靴下を忘れてしまいまして、テンションが落ちてしまい、先生とも相談して、トリプルアクセルを回避することを決めました」。 と、まさかの靴下が理由だった。もっとも練習でクリーンに降りられたことには意を強くしたようで、「来季は3アクセルをショート、フリーで3本入れられるようにしたい」と語ってくれた。 ところでこの日の演技ではルッツにこだわり過ぎた印象があった。予定していたルッツを2本とも失敗、最後のジャンプ、サルコウからの3連続の予定をルッツに変更して何とか降りたが、これもGOEでマイナスとなるジャンプだった。「最後の全中なので思い切りやりたかった」という理由でルッツにこだわったのだそうだが、少し冷静さを欠いた印象だった。もっとも彼は自己分析の得意な選手であり、今回の失敗も今後に生かしてくれることだろう。
中村康一(Image Works)
フィギュアスケートを中心に活躍するスポーツフォトグラファー。日本全国の大会を飛び回り、選手の最高の瞬間を撮影するために、日夜シャッターを押し続ける。Image Works代表。
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