ラグビー愛好日記

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2015/05

S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

このブログについて

プロフィール写真【村上晃一】
1965年京都市生まれ。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。
ラグビーの現役時代のポジションは、CTB(センター)、FB(フルバック)。1986年度西日本学生代表として東西対抗に出場。
87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者、ラグビージャーナリストとして活動。J SPORTSのラグビー解説は98年より継続中。1999年から2019年の6回のラグビーワールドカップでコメンテーターを務めた。著書に「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)、「空飛ぶウイング」(洋泉社)、「ハルのゆく道」(道友社)、「ラグビーが教えてくれること」、「ノーサイド 勝敗の先にあるもの」(あかね書房)などがある。

日記 2015年05月22日

U20日本代表メンバー発表

ラグビー愛好日記 by 村上 晃一
  • Line

20150522

22日の午後、U20日本代表メンバーの発表会見があった。6月にイタリアで開催される「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ2015」(6月2日〜20日)に出場するメンバーである。この大会は、世界のトップ12チームが3つのプールに分かれて総当たり戦を行い、勝ち点によって全体の順位を決め、トップ4が準決勝、決勝を行い、5位〜8位決定戦、9位〜12位決定戦を行うもので、20歳以下世代の世界一決定戦だ。

日本は昨年の下部大会で優勝して昇格を決めた。日本が入るプールAは、イングランド、フランス、ウェールズというヨーロッパの強豪揃い。12位に終われば降格となるため、U20日本代表は、パシフィック・チャレンジ2015でトンガ、カナダ、フィジーのA代表と戦い、U20オセアニア選手権でニュージーランド、オーストラリア、サモアのU20代表と戦うなど、過去にない強化を進めてきた。すべては、U20チャンピオンシップで勝利をあげるためだ。

会見で中竹竜二ヘッドコーチは、このチームが、「ビート・ウェールズ」(ウェールズに勝つ)という合言葉のもと、グラウンド内外でモチベーション高く、まとまってきた強化の経緯を説明。「いつもよりも一つ遠征が多く(U20オセアニア選手権のこと)、誰が本当に世界と戦えるのか見極めることができた。怪我人が出てしまったが、現状のベストのメンバーを選べたと思います。FWについては、オーストラリアやサモアのFWからターンオーバーを奪ったり、スクラムで圧倒できたり、小さいが低く堅実に、考えてプレーできる選手が多く、FW戦は真っ向勝負したい。このチームはカウンターアタックからのビッグゲインができるし、トライもあげているので、FWのセットプレーとカウンターアタックを軸に戦いたいと思います。このチームは、ミーティングで話す内容の質が高い。これから倍は強くなれるチームです。大会を楽しみにしています」

堀越康介キャプテンは次のようにコメント。「2つの遠征と週末キャンプで、一つの方向を向いて頑張ってきました。ビート・ウェールズとは言ってきましたが、イングランド、フランスにも勝ちに行きます。僕たちは成長している段階、このまま成長し続けて行きたいです」

負傷で遠征に参加できなかった中で、中竹ヘッドコーチが名前をあげたのが、CTB岡田優輝(帝京大学1年)。ユーティリティーBKの矢富洋則(帝京大学1年)、フィジカルの強さに期待を込めてCTB山田雄大(立教大学2年)が新しく選出された。

世界のトップ12チームということで、勝つのは至難の業だが、中竹ヘッドコーチは、なぜ「ビート・ウェールズ」としたかについて説明した。「3年前、ウェールズに遠征して、U20ウェールズ代表に100点ゲームで負けました。批判を受けましたが、そのとき、ウェールズのチームマネージャーに『君たちはここからがスタートだよね』と言われました。実はウェールズはその一年前にU20ニュージーランドに90点とられて負けていました。その悔しさがあったから強くなったのだ、君たちもやれるから、ということです。実際にウェールズはU20ニュージーランドに勝ちました。そのときも連絡をくれました。だから、その恩返しの意味も込めて、ウェールズに勝ちたい。強くなったところを見せたいのです」

実は当初、打倒ウェールズの目標を掲げた時、大会日程は決まっていなかった。日程は以下の通りだが、初戦はイングランドになる。中竹ヘッドコーチは「ウェールズに勝つために準備してきたことは、イングランド、フランスに対しても生きる。勝負します」と語った。

◎U20日本代表の試合日程
6月2日(火) 18:30 対U20イングランド代表
6月6日(土) 16:30 対U20フランス代表
6月10日(水)18:30 対U20ウェールズ代表
6月15日(月) 9位〜12位決定戦/5〜8位決定戦/準決勝
6月20日(土) 最終戦
※時間は現地時間(イタリアの時差 日本時間-7時間)

◎U20日本代表遠征メンバー 
■FW
PR1久原綾眞(明治大学2年)、三浦昌悟(東海大学2年)、HO朴成浩(明治大学2年)、堀越康介(帝京大学2年)、祝原涼介(明治大学1年)、PR3垣本竜哉(帝京大学2年)、藤野佑磨(立命館大学2年)、LO古川満(明治大学2年)、加藤広人(早稲田大学2年)、斉田倫輝(法政大学2年)、FL佐々木凜平(日本大学2年)、占部航典(筑波大学2年)、ファウルア・マキシ(天理大学1年)、NO8前田剛(明治大学2年)、テビタ・タタフ(東海大学1年)
■BK
SH竹中明(英ハンプトン高校卒)、中嶋大希(流通経済大学2年)、米村龍二(筑波大学2年)、SO金井大雪(法政大学1年)、CTB梶村祐介(明治大学2年)、笠原開盛(中央大学2年)、矢富洋則(帝京大学2年)、アタアタ・モエアキオラ(東海大学1年)、WTB山田雄大(立教大学2年)、東川寛史(法政大学2年)、尾崎晟也(帝京大学2年)、桑山聖生(早稲田大学1年)、FB野口竜司(東海大学2年)

■スタッフ
ヘッドコーチ:中竹竜二、FWコーチ:遠藤哲、BKコーチ:今村友基、ストレングス&コンディショニングコーチ:奥野純平、アナリスト:吉田享、ドクター:高森草平、トレーナー:原健二、アシスタントトレーナー:松浦貴裕、総務:住田ワタリ

  • Line