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ラグビー コラム 2026年9月11日

2年連続の大学日本一へ気持ちを引き締める明大。青山学院大は築き上げてきた土台を出して挑む。

ラグビーレポート by 田村一博
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対戦相手のすべてが、王者を負かそうと牙を剥いてくるシーズンが開幕する。
2025-26シーズンの全国大学選手権で頂点に立った明治大が9月12日に新シーズンの開幕を迎える。
関東大学対抗戦Aグループの初戦で戦うのは青山学院大。昨季は対抗戦Aの7位と沈み、入替戦を戦った。

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明大は夏の菅平で天理大、京産大、帝京大と戦い、それぞれ40-14、31-21、17-42という結果だった。
チームをまとめる大川虎拓郎主将(FL)は、敗れた帝京大戦を振り返り、「強いプレッシャーを受けて、一人ひとりが自分の役割を遂行できなかった」と敗因を分析した。

しかし、その敗戦は開幕前に、自分たちにベクトルを向けて開幕前の最終準備をするのに役立ったはずだ。関東大学春季大会でも早大の高いアタック力に受け身に回り、苦杯を喫した(24-28)。
自分たちから前に出てプレーすることを心掛ける。

昨季大学王者の明大ではあるが、実は2025-26シーズンは開幕戦で筑波大に敗れた(24-28)。11月2日の慶大戦にも24-22と辛勝だった。鈍い出足から、シーズンが深まるにつれて結束を増し、頂点に駆け上がったシーズンだった。
新シーズンは高野彬夫新監督のもと、最初から好スタートを切ることを実現したい。

昨季もグラウンドの真ん中でタクトを振り、チームを優勝に導いたSO伊藤龍之介は日本代表の活動に加わっており、4年生のラストシーズンではあるが、いつからチームに加わることができるのか見通しが立たない状況だ。

そんな背景もあり、夏合宿の試合でも3年生の萩井燿司が10番を背負った。昨季までの実績もある。今季春季大会の5試合中4試合でSOの先発を務めた。判断力も確かなだけに心配はない。
1年生ながら9番の定位置をつかみそうな岡元聡志とのコンビで開幕戦からチームをドライブしていく。

1番の田代大介、2番の高比良恭介は、スクラムだけでなく、ボールキャリーでも強みを見せる。3番の山口匠は強烈な押しで頼りになる。
フォワードのバックファイブは、強く、よく動く選手が揃っている。

バックスでは、FB/WTBを主戦場としてきた古賀龍人が夏からCTBに入っている。安定感があり、低いプレーで信頼を得る大和哲将とコンビを組む。
海老澤琥珀、白井瑛人竹之下仁吾のバックスリーが持つ決定力はレベルが高い。

大川主将は開幕戦の相手、青山学院大に対してもリスペクトする気持ちを忘れていない。9月1日に開かれた関東ラグビーフットボール協会主催のプレスカンファレンスの場での相手主将の言葉を耳にして、「しっかり自分たちで考えて、チームを作ってきているようです」と気を引き締めていた。

「すごく考えてプレーしてくるチームだと思っています。なおかつフォワードとしての力もある。油断できる相手じゃない。去年の結果(自分たちは大学日本一で相手は対抗戦Aの7位)だけで判断するのは間違ったことだと思う。僕たちもゼロから話し合って、やることを決めて戦います」

 

一方の青山学院大はLO梁取(やなとり)駿太主将がチームの先頭に立つ。春季大会では怪我人の影響もあり、武蔵大に勝っただけで、立教大、日大、専修大、大東文化大には敗れた。
夏合宿でもなかなか勝ち星を挙げられなかったが、主将は「春シーズンの修正と、新たに導入した部分に良い手応えを掴むことができた」と話している。チーム一丸となって戦いに挑む。

前述の関東協会プレスカンファレンスでのことだ。当日、司会者からの「チームを表す漢字を」のリクエストに、梁取主将は『徹』と書いた。
「徹底する、の『徹』です。僕たちのチームの今季のスローガンは凡事徹底です。練習内容も春シーズンからあまり内容を変えずにやってきて、基本基礎に忠実に、徹底してやってきています」
大事にしていることを積み上げたいとした。

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1番の木村陽太はスクラムが強く、激しいボールキャリーも魅力。ゴール前での決定力もある。昨年までFLとして活躍していた松﨑天晴が今季からHOに転向。最前列でもハードタックルを繰り出すだろう。

若いメンバーが並ぶバックスでは、ルーキーの森岡悠良が12番に入った。7月にはU20日本代表としてワールドラグビー ジュニアワールドチャンピオンシップに出場した。そこで得た経験に期待がかかる。
14番の三田元気は初めての対抗戦出場。先発バックスの中で唯一の4年生として、周囲を落ち着かせてくれるだろう。

ベンチスタートに甲斐冬竜の名前がある。リーグワンディビジョン3で3年連続ゴールデンショルダー(選手たちが実際に受けたタックルから選ぶ、ベストタックラーに贈られるもの)に選ばれている森山皓太中国電力レッドレグリオンズ)が注目する好タックラーだ。ピッチに立った時には、背番号19の動きに注目してほしい。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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