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ラグビー コラム 2026年9月3日

早稲田大学、菅平で得た手応え。主力と新戦力が示した可能性

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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巧みにゲームメイクをするSO服部

鍛錬の夏が終わる。早稲田大学ラグビー蹴球部にとって研鑽の夏となった菅平合宿。過酷な実戦の中で多くの選手がピッチに立ち、チーム全体が貴重な経験と手応えを積み上げた。

早大Aが挑んだのは、関西大学、帝京大学、天理大学、京都産業大学との熾烈な4連戦。結果は3勝1敗。唯一の黒星となった帝京大戦は、わずか2点差で勝利に届かなかった。しかし、トライ数では決して負けておらず、その敗戦は単なる黒星以上の大きな収穫と確かな自信をチームにもたらしている。

大学ラグビー 菅平合宿 2026

この熱い夏において、一際眩い輝きを放ち、秋シーズンへの期待を決定づけた選手たちがいる。まず目を引くのは、早稲田ラグビーの代名詞でもある伝統の展開ラグビーを司るBK(バックス)のフロントラインだ。

SO(スタンドオフ)服部亮太(スポ3=佐賀工)、そしてCTB(センター)島田隼成(スポ3=福岡・修猷館)と、名取凛之輔(スポ2=大阪桐蔭)のトリオ。春シーズンから組まれていたこの早大の三銃士は、試合を重ねるごとに息を合わせ、そのコンビネーションを研ぎ澄ませてきた。

力強いキャリーをみせるCTB名取

服部の類稀なるアタックセンスとゲームコントロール、島田の変幻自在でスキルフルな引き出しの多さ、名取のフィジカルの強さ。この3人が織りなす連携は、これから始まる秋の戦いにおいて、間違いなく早大アタックの心臓として機能するだろう。

大学ラグビー 菅平合宿 2026

【ハイライト動画】練習試合  帝京大学 vs. 早稲田大学(8月16日)

そして、帝京大戦で圧倒的な存在感を解き放ったのがPR(プロップ)前田麟太朗(スポ3=神奈川・桐蔭学園)だ。後半途中からの出場となった彼は、ピッチに立ったファーストプレーの相手ボールスクラムで、相手を力でねじ伏せて反則を獲得。この一瞬のプレーから試合の流れを一変させ、離されかけたリードを猛追する原動力となった。

大学レベルでも右に出る者がいない絶対的なスクラムの強さは、秋の激闘を制するために不可欠なセットプレーに安定感をもたらす。満員の国立競技場で、彼の魂の雄叫びが響き渡る瞬間が待ち遠しい。

スクラムを組むPR前田

また、3番争いにおいては最上級生のPR新井瑛大(教4=大阪桐蔭)がいる。彼の強みはLO(ロック)も務めることができる豊富な運動量と力強いキャリーといったフィールドプレーだ。この強みは天理大戦や京産大戦で特に発揮していた。ポジション争いは激化している。

FW(フォワード)では、NO8(ナンバーエイト)平野仁(スポ3=神奈川・法政二)の覚醒が大きなトピックだ。昨シーズン、CTBからバックローへとコンバートされた彼は、この春、ラグビー王国であるニュージーランドへ武者修行に旅立った。そこで一回りも二回りも大きな進化を遂げて帰国。

早大での復帰戦となった6月下旬の高麗大学との定期戦では、相手をなぎ倒す力強いキャリーと鋭いタックルで劇的な成長を証明し、この菅平でもその強靭なフィジカルを遺憾なく発揮してみせた。

チームの伸びしろはこれだけにとどまらない。この菅平合宿で復帰を果たしたWTB(ウィング)池本晴人(社4=東京・早実)と、NO8松沼寛治(スポ4=東海大大阪仰星)の副将コンビ、そして圧倒的な個を誇るFB(フルバック)矢崎由高(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が戦列に復帰すれば、早大の強さはより一層増していくだろう。

スペースを駆けるFB吉廻

そして、未来を担うルーキーたちの台頭も著しい。A戦で先発に抜擢されたFB吉廻温真(スポ1=早稲田佐賀)をはじめ、SO竹山史人(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、CTB東佑太(スポ1=東海大大阪仰星)、WTB髙野恵次郎(スポ1=福岡・小倉)など、BK陣には多彩なポテンシャルを秘めた新星が勢揃いしている。

FWでもHO(フッカー)堂薗尚悟(スポ1=神奈川・桐蔭学園)や、LO笹部隆毅(スポ1=神奈川・東海大相模)がA戦の舞台を踏み、上級生を脅かす激しいメンバー争いを繰り広げている。

ラグビー 関東大学対抗戦 2026

清水組の航海はいよいよ後半戦へと差し掛かる。菅平での激戦を経て、HO清水健伸主将(スポ4=東京・国学院久我山)率いる船は最大の目的地へと加速する。すべては、あの栄光の歌を歌い上げるために。荒波を越えた彼らが描く航路の先には、どんな輝かしい景色が待っているのだろうか。

記事:大林祐太/写真:伊藤文音、髙木颯人(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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